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第24話

【閑話】感謝の小話2(イラストあり)
本当は、もう少し早く書くつもりだったのですが……!

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本当に感謝しかありません!読んでくださって、ありがとうございます!
「お菓子作りぃ? レベッカ様が?」


ギルバートの目が、無理だろ、と言っていた。


「無理だろ」

というか、口に出した。
こいつに無礼だとかそういう意識を求めるのは間違っているのだ。



「私にできないことはない!」
「……」


白い目で見られてしまった。


そう。私は最近、ギルバートとなんやかんやで駆け回り、鍛練に励んでいたせいで、汗まみれの令嬢になっているのだ。
それはいい。

両親や、小説の中のレベッカのように騎士たちを貶めるつもりは全くないのだ。
だけど。


問題は──


「私の女子力の著しい低下を感じるの」


髪はメリーのおかげでサラサラ。肌もすべすべ。
安定の美少女ルックに大満足だけど、少々筋肉質になってしまった体に、私は不満があるのだ。
そのうち、ゴリラ女になるんじゃない?私。


目標は手に職をつけることであって、そのために騎士の訓練をし、後々護衛や傭兵として生計を立てていこうと思っていた。


だが、ゴリラは目標にしていない。
なので私は女子力向上のため、お菓子作りをしようと思い立ったのである。



「そして、私の手作りであるクッキーがちょうどここにぃ!」


ばばーん。

きれいにラッピングしてあるクッキーを取りだし、目の前に見せた。



「……」


ギルバートがメリーに視線を投げる。


「安全です」


メリー! なんだそれ! せめて美味しいですよ、くらいのことは言って欲しいんだけど!


「じゃあ、少し…」


おそるおそると言う風に、ギルバートがクッキーに手を伸ばす。


あぁもうじれったい!

「美味しいから食べてみてよ!」


ガッシリとクッキーを掴み、ギルバートに差し出す。


すると、ギルバートの顔が赤くなった。


「ほら、とっとと口を開ける!」


開いた口にクッキーを詰め込んだ。


「……っ」


勢い余って指を軽く噛まれてしまった。
痛くはないけど。

ギルバートがそのとたん、顔を完熟トマトよりも真っ赤にした。


そんなに私にあーんされたのが嫌だったのか。
ギルバートはムシャムシャクッキーを食べて飲み込むと、赤い顔のまま私に言い放つ。


「……あんまり近寄るな! 手を出すな! 鬱陶しい!」
「なにをーーっ!」


いつものように始まった喧嘩を止める者は誰一人おらず、剣での斬りあいにまで発展し──

「……また、食べるから、そのときは……食べさせてもらわなくていい」


ギルバートがそっぽを向いて言った言葉に思わず笑みがこぼれた。

「それって美味しいってこと? そうよね?」
「ああもう、鬱陶しい!」


青空に浮かぶ太陽が、私たちを見守っていた。