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第8話

子供の遊び
友達だから少し遊ぼうと誘われたので、誘いに乗ることにした。

丁度メリーも休ませておきたかったし、時間潰しに良いだろう。



「何をするの?」
「とっておきの遊びさ」


ルカがぴぃー、と口笛を吹く。


すると、男の子や女の子が六人ほど、駆けてきた。
私たちとあまり変わらなそうな年かさだ。



「このあたりじゃもう少し大きくならないと雇ってもらえないからな。でも、お金を稼がなくちゃいけない。どうするかわかるか?」



うーん。
わからない。



「情報を集めて情報屋をするんだよ」



情報屋?



「俺たちに売れるものは何もない。何もないから何か価値のあるものを作らなくちゃいけないんだ。それは何か? 俺たちは考えた。そして思いついたんだ。『情報』だってね」
いまいちピンとこないけど……。

「ルカが思い付いたんじゃないだろ。俺らのいくつか前のセンパイが思い付いたんだよ」
「……むぅ」



なるほど、このシステムは割と前からあるらしい。

それなりのお金になっているのかもね。



「例えば賭け事の裏取引、例えば闇市場のオークション開場、例えば近所の猫の名前。色んな情報を取り扱ってるんだよ」



へぇ。


最後の例えだけ可愛いわね。




「どこで仕入れるの?」
「酒場が主だけど、本当に色んなところに忍び込んでやってるよ。今日は、とってもいい情報が入ってきた」



そして、ルカは私を指差した。



「公爵令嬢がなぜかここにやってきた。何の目的で? どういう事情で? 洗いざらい教えてもらおうか」
そうしてルカはにこりと笑う。



「不敬じゃ、ないんだろ?」



うーん。そうねぇ。


「嘘をつくかもしれないけど」
「友達に嘘をつくのか?」


……はぁ。

ルカってメリーと違って性格悪いのね。
知らなかった。



本当のことを言うべきだろうか。
この情報を求められたということは買い手がいるということ。



それは……例えば、私が会いに行こうとしている破落戸連中。
もしくは、貴族か。


貴族に売られれば困るけど、破落戸には問題ない。むしろ有り難い。だって、あちらから迎えに来てくれるかもしれないのだ。



私は実際のところ、会うツテがなかった。




たぶん、このあたりにいるんじゃないかなーっていうのはあるだけで。




「貴族への商売はしているの?」
「してないよ」



ならいいか。



「私はね、このあたりを本拠地にしている人達に会いに来たの」



空気が、一瞬で凍りついた。