無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第9話

赤面!
「このあたりをまとめてる……って、『夜狼』のこと?」


ルカがおそるおそる、という風に私に尋ねてくる。



「……グループ名は知らないけど」


ルカが私の肩に両手をのせ、首を横に振った。


「やめておいた方が良い。聞かなかったことにするから。あいつらは、本当にヤバい連中なんだ。俺たちだって取引するのもできるだけ避けている」




できるだけ?


「じゃあ、取引したこと、あるのね。繋がってるんだ」



私がそう言うと、ルカは舌打ちする。


「こっちの情報屋グループのツテでね。でも、夜狼は……人身売買で他国と繋がっているんだ」



ビンゴ。

私が探しているのは夜狼で間違いない。



「捕まったら売られてしまうかもしれない。姉ちゃんとあの騎士の兄ちゃんとさっさと帰るべきだ。奴等は暗くなると街に繰り出してくる」





まだ真っ昼間だよ。



「それでも、どうしても行かなくちゃいけないの。大丈夫よ」



正直に言えば怖い。
内心ブルってるよ。



でもね。ここでちゃんとしておかないと、将来売り飛ばされちゃうから。


私は命がかかっているのだ。


「…………わかった。じゃあ俺も一緒に行く」


「え!?」


「これでもここのリーダーなんだ。あいつらにも顔がきくし、すぐに襲われることはないよ」


うわぁ! 本当?
やっぱり、持つべきものは友達ね!


「ありがとうルカ! 恩に着るわ!」


私は興奮してルカに抱きついた。
ルカは転びかけたけど、どうにか踏ん張って支えてくれる。


「……重い」



……ちょ、普通にひどくない!?



「失礼ね!」



私はふん、と鼻を鳴らしてそっぽを向いた。

「あーっ、ルカ照れてるぅー」
「顔真っ赤だーっ」
「あははははは……むぐっ!」


子供たちがルカを指差して笑っている。



ルカが顔を赤くしたまま子供に拳骨をお見舞いしていた。



ははーん。
ルカったら、重いなんて言って照れ隠しだったのね。

私って可愛いからね。
そうかそうか照れちゃうかぁ。



おねーさんの色気にあてられちゃったってわけね、うっふん。



「そうよね、私が重いわけないもの。ルカったら照れちゃって~」
「いや、重かった」



重かったそうです。

しくしくしく。乙女のハートはブレークブレーク。


明日からおやつは少し減らしてもらおうかな……。