よーいドン
サナは下から2番目だった
テテはツウィが1人にならないようにそばに居てくれていた
よーいドン
グクは2人の言う通りぶっちぎりで2位に大きな差をつけ、1位だった
よーいドン
テテもグクと同じように2位に差をつけ1位だった
テテはこっちに向けて笑顔でピースサインをしていた
皆行ってしまうと思っていたツウィが寂しそうな顔をしていたのを、テテは見逃さなかった
よーいドン
グクが心配そうな顔でサナの事を見ていた
するとサナはこっちに走ってきてグクの手を取った
グクはあるものを見てしまった
サナのお題の紙には「大好きな人」と書かれていた
グクの手を引くサナの後ろ姿が何故か恥ずかしそうだった
そんな姿が愛おしく感じたグクは引っ張られていた手を握り返し、今度はグクがサナを引っ張った
2人は1位でゴールした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。