第96話

君へ、最高のプレゼントを
2,188
2022/02/22 13:33
るぅとくんが予約してくれたレストランは席がベランダで、東京の景色が一望できてとても綺麗だった。
(なまえ)
あなた
るぅとくん今日はありがとう!
るぅと
るぅと
ん?うん…
(なまえ)
あなた
……?
さっきから感じていたけど、るぅとくんの様子がレストランに入ったぐらいからおかしかった。
妙にソワソワしているというか…
でも、料理が運ばれてくると、美味しそうにご飯を食べて、いつものように会話がはずんだ。
(なまえ)
あなた
このオムライスの卵美味しいよ!
るぅと
るぅと
僕も作れるかなぁ、
(なまえ)
あなた
どうだろうw
るぅと
るぅと
さとみ先輩なら作れるかも…
るぅと
るぅと
教えてもらお!
(なまえ)
あなた
頑張ってw
るぅと
るぅと
っ……
(なまえ)
あなた
……
さっきからふとした瞬間に真顔になるるぅとくんが気になっていた。
(なまえ)
あなた
疲れた?今日は本当ありがとう
るぅと
るぅと
るぅとくんは食べるのをやめて、私の目をじっと見てきた。
(なまえ)
あなた
…?
何?この感じ、怖い…、
るぅと
るぅと
あなた
るぅと
るぅと
あの…
るぅとくんは小さな箱を私の前に出して、その箱を開けた。
(なまえ)
あなた
えっ?
るぅと
るぅと
僕と、
るぅと
るぅと
結婚してください。
(なまえ)
あなた
………
目の前には輝かしいダイヤモンドの指輪
るぅとくんの真剣な瞳が私のことをじっと見つめていた。
でも、だんだん私の目には涙が溜まってきて、視界が揺らぐ。周りがよく見えない。
(なまえ)
あなた
ッ、
早く、返事を…
浅くなりかけている呼吸を整え、
(なまえ)
あなた
はいっ
るぅと
るぅと
(なまえ)
あなた
よろしくおねがいしますっ…
るぅと
るぅと
ッ……
るぅと
るぅと
やった…
(なまえ)
あなた
る、るぅとくん…
るぅと
るぅと
やったぁ…
るぅとくんの目からは涙がこぼれていた。
るぅと
るぅと
嬉しい…、グスッ
るぅと
るぅと
ありがとうあなた
るぅと
るぅと
ありがとう…
(なまえ)
あなた
こちらこそっ…
るぅと
るぅと
出逢ってくれて、ありがとう…
(なまえ)
あなた
やめてよ…これ以上泣かさないで…
(なまえ)
あなた
グスッ
るぅと
るぅと
えへっ…グスッ…良かった…、本当良かった…
るぅと
るぅと
断られるんじゃないかと思って…、怖かった…
(なまえ)
あなた
なんで断ると思ったの…
はいって、言うに、決まってるでしょ…
本当に今日は大切な日になって、こんなに嬉しい気持ちで満たされた日は初めてだった。

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