第68話

甘い時間
2,313
2021/08/30 00:12
夏から秋へ季節替わりするこの時期。
うちの会社は、一年の中で一番忙しくなると言われている期間だった。
夏から秋へ変わっていろいろ一新しなくてはならないし、そしてすぐ冬がやってくるため、先読みをして何事にも早めに動かなくてはならないからだ。
先輩
先輩
あなたちゃん、そのファイルこっち持ってこれるー?
(なまえ)
あなた
はいっ
社員
社員
これどうするんだっけー!
社員
社員
こうだよ!
最近会社はずっとこんなふうだ。

騒がしい、でも、忙しいのは好きだったりする。
だって…、
るぅと
るぅと
あなた…
(なまえ)
あなた
るぅちゃん…
るぅと
るぅと
今日も疲れたよ〜…ギュー
(なまえ)
あなた
うん〜、疲れたねぇ
るぅと
るぅと
あなた、細い気がするよ、ちゃんと食べてますか?
(なまえ)
あなた
うん食べてるよ
るぅとくんが抱き締めた状態で喋ってくるたびに、息が私の耳に当たって緊張する。
るぅとくんは最近こうして疲れたときはハグしてくるようになった。
(なまえ)
あなた
うん…明日も頑張ろね
私がるぅとくんから離れようとすると、
るぅと
るぅと
待ってもう少しこのまま…
(なまえ)
あなた
…ふふっ
(なまえ)
あなた
もぉお〜…
甘々るぅとくんでした。

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