私が、夜ご飯の材料を買いにスーパーに行ったら
るぅとくんらしき人を見かけ、その人をじっと観察してると、私の大好きな笑顔を浮かべたるぅとくんだった。
るぅとくんが笑顔を向けている先には、きれいな女の人がいた。ふたりで楽しそうに笑っていた。
お友達かな?と思って、そのときは声をかけずにるぅとくんにバレないようにスーパーを出た。
でも、あとから考えると、女友達とスーパーなんかよるかな?って思ったけど、あまり深くは考えなかった。
またある日、るぅとくんの家に行く機会があって…
テーブルにアメピンが置いてあってびっくりした。
男の子のるぅとくんは使わないはず…
してなかったらこんなの家にあるはずないじゃん…
ふざけてる余裕があるってことは、本当に心当たりがないのかな?嘘ついてる感じしないし…
次の日、ジェル先輩に聞いてみることにした。
るぅとくんの家であったことをジェル先輩に話した。
あれから、何週間か経って、結局、るぅとくんのアメピンについては何もわからないまま、少しモヤモヤしたまま過ごした。
休日。大通りを歩いていると、
この前の女の人と腕を組んでいるるぅとくんを見つけた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!