〈カシャッ📷️✨〉
現在の時刻は午前0時02分
要は今日になったばっかりってとこだ
今は二人でソファーに座ってテレビを見ていた。
過去形なのは
今、俺の隣で俺に寄りかかりながら
恵が寝ているから。
その寝顔がいとおしくて
つい写真を撮ってしまった。
最近、疲れる仕事が多い。休みもあまりない。
そんなとき、恵を見ると癒される。
でも恵も忙しいから、
毎日毎日癒される時間があるとは限らない。
だから俺は恵にバレないように、
写真を撮っている。
とり始めた頃は、家で1人の時に見ていたが、
今ではつい翔北でも見てしまう。
スマホのアルバムには
恵専用のフォルダまで作ってしまっている。
もうすぐで40枚くらいだ。
そんなことを考えながら恵を寝室まで運ぶ。
思ったより軽いから、
ほんとにちゃんと食べているのか
心配になったが、俺にも眠気が襲ってきて
そのまま一緒に寝てしまった。
翌日〉
そう思い時計を見ると
07:47!!!
バタバタと家中を走り回る。
朝ごはんは食べる余裕もないだろう。
向こうについてからなんか買うか。
言い合いをしながら車に乗り込むと
急いで翔北に向かう。
やっぱり恵と話してると時間がたつのがはやい。
あっという間に翔北に着いた。
そしてダッシュで救命エリアにむかう。
救命医局〉
そんな感じでなんとか遅刻は回避。
でもそのあと朝ごはんを買う時間もなく
ヘリ要請が3件と、脳外の緊急オペが2つ。
ヘリ担当だった俺はとても疲れた。
気付いたら、現在の時刻は14:48
今やっとおそーい朝ごはんだ。
恵はさっき食べれたみたいで
大丈夫だと言っていた。
無事、食べ終わり書類仕事をこなす。
さっきまで藤川がいたが、
看護士に呼ばれ、俺1人になった。
疲れたから恵で癒されたい。
そう思い、スマホを開く。
アルバムの中の恵の写真を見てたら
ついつい顔がゆるんでしまう。
突然の緋山の登場に驚く
なんと恵までいたとは。
少々顔が赤くなるのを感じつつも
スマホをとられないように必死に守る。
と、思ったがびっくりしすぎて力が入らず、
あっけなくとられてしまった。
それからずっとおいかけっこ。
緋山が動画を撮ってるのが気になるが、
今はそれどころじゃない。
走り回りながら恵が言う
俺の一言で恵の足が止まる。
その隙にスマホを取り返す。
意外に恵は反撃してこなかったが……
なんと言うことだ
言ってしまってから、
自分が言ったことの恥さらしに気づく。
お宝映像か……
ん?待てよ?
映像……
あっ!さっきの!
今度は緋山と追いかけっこ
藤川は大笑い
恵はきょとん顔
今度はさっきよりすぐ取り返せて
無事、消去完了。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーEND
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。