彼女と付き合ってかれこれ1ヶ月
今日は彼女が俺の家に引っ越してくる
そう、俺らは今日から同棲を始める
彼女の荷物を俺の車に乗せ、
俺が運転して家へ向かう。
ふと助手席を見ると、疲れたのか
すやすやと眠る白石の姿があった
と、そうこうしているうちに家へついた
気持ち良さそうに寝ているので
起こすのは可愛そうだが
荷物が沢山あるため仕方なく起こすことにした
少し眠そうだか今の時刻はもう4時30分
早くしないと日がくれてしまう
とりあえず配置はあとにして、
家の中へ入れるだけ入れ終わると
もう辺りは暗くなっていた
二人であれこれ言いながら
なんとかある程度は終えた
全部終わった頃には二人とも疲れはてていた
と言って彼女はソファーにダイブする
その姿がすごく可愛らしい
鍋に具材を入れ、二人で一人前用の鍋を囲む
あと少しでできそうだ
まるで子供のように駄々をこねる彼女
まぁ、可愛いからこういうのも悪くない
彼女は俺の注意をまともに聞かず
熱々の鍋を頬張った
そのあと、彼女は
舌がいたいだのヒリヒリするだの言いながら
二人でなんとか鍋を食べ終わった
こうやって二人でわいわい話すのも
同棲だからできることだと改めて感じた日だった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。