石橋ｓ’

仕事帰り

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

30分後　病院

ﾋﾟｰｰｰｰｰｰｰｰ

そこには白い封筒にきれいな字で"遼大ヘ"
と書かれてある手紙

　　　　　　　　　　遼大ヘ

　　　これを見てるという事は、
　　　私は遼大の前にはいないと思います。
　　　私は遼大に1つだけ嘘をついてました。
　　　実は少し前にバイトで倒れてしまいました。
　　　そこで病院に連れてもらいました。
　　　そしたら、
　　　「1年半が限界ですね。」
　　　て言われたんです。
　　　私ね、その時凄くショックだったの。
　　　もう遼大とは一緒に居れる時間
　　　が少なくなっちゃうって。
　　　学生時代、私初めてこんなに
　　　素敵な人にあったって思った。
　　　お互いに惹かれ合ったけど、
　　　遼大がお笑いに専念するって
　　　言って1度別れたね。
　　　その時は凄く悲しかった。
　　　でもね、1回別れてなかったら
　　　遼大は私といてくれて、きっと
　　　今の四千頭身はいないと思う。
　　　あの時会うなんて思っても
　　　なくて、本当にびっくりした（笑）
　　　また付き合えたこともびっくり。
　　　私が余命宣告されて、遼大
　　　が1年半まちの旅館を予約してくれて、
　　　嬉しかったけど、申し訳なかった。
　　　あと3ヶ月って聞いたときは、
　　　頑張れば行ける！と思ったけど
　　　歩くのにも精一杯でさ…
　　　本当にごめんなさい。
　　　遼大にはまた新しい人を見つけて、
　　　旅館をプレゼントしてあげてください。
　　　
　　　四千頭身がM-1で優勝して
　　　喜ぶ姿が見たかったです。
　　　今年からは天国で見てるね。

　　　遼大、愛してる
　　　　　　　　　　　　　　あなたより
　　　

　　　

手紙の最後の「愛してる」の「る」の　
文字は少し、にじんでいた。
きっとあなたは泣きながら書いてたんだ。

あなたに指輪を渡せなかった。

俺は、久しぶりに良い相方をもったと思った

俺は最愛の人に指輪を渡す事はできなかった。
今思うともっとちゃんと話とけばよかった


また来世で結婚しよう。愛してる