第52話

初めて言われた
45
2022/11/21 16:07
(なまえ)
あなた
あぁ〜…
_(𖦹‎.𖦹‎⸝⸝⸝_)プシュ〜
布団で撃沈



再起不能…



あーこんなことで…



別に深く考えなくていいのよ!



デートって思うからデートなのよ!



おでかけだからただの!



フジさんと…おで…かけ…
あなた
(≧Д≦)ンアッー!
おでかけってなに!?



あの最俺の母で女子力高くて笑い声が素敵でオネエボイスも似合う編集の神様がわたしとおでかけ!?!?
(なまえ)
あなた
ありえない!
神様とその神様の1崇拝者如きがおでかけなんて……


コンコンコンッ
(なまえ)
あなた
Σ(゚Д゚)ヒッ
フジ
あなたちゃん大丈夫?
フジくん!



わたしみたいなファンの中って考えたらチリの1粒を心配してくださってありがとうございます!
(なまえ)
あなた
ごごごっご心配なくわたしなんぞのために部屋をノックして頂いて光栄です
フジ
あなたちゃんそんなオタクの限界突破みたいな話し方やめてよ…
(なまえ)
あなた
そんなやめろだなんてムリですよ!わたしはリスナー貴方は神です!
早口のわたしの言葉を聞いてドアの向こうから『神って…』となんかほぼ声になってない声で聞こえてきた
フジ
あなたちゃん…顔みて話せない?



~フジside〜
フジ
フジ
まずかったかな…?
そう思いドキドキしてたら


俺の提案に少ししてからドアが開いた
(なまえ)
あなた
部屋は…入れませんからね?
フジ
フジ
うん
よかった…ちゃんと話は出来そう


それに暗い顔してなくてよかった



俺たちはソファへ移動して話すことに


このままデートもなかったことにとかやめてね…


でも1番大事なのはあなたちゃんの気持ちだからそこ尊重しないとね
フジ
フジ
大丈夫?
(なまえ)
あなた
正直に言うと今もバタッとぶっ倒れそうです
分かる…その気持ちは痛いほど分かる


俺も好きなアーティストさんいたら絶対こうなるもん
フジ
フジ
あなたちゃんあのさ…あなたちゃんが俺を神様っていうのは分かるよ?俺も同じ状況だったら絶対あなたちゃんみたいになるし…
(なまえ)
あなた
ですよね!わたしおかしくないですよね!?!?
フジ
フジ
おかしくない!確かにおかしくはないんだけど……今俺はここに家賃払って住まわせてもらってて、あなたちゃん管理人さんでしょ?
(なまえ)
あなた
それは…そうですけど…
フジ
フジ
それに俺仲良くなりたいって言ったよね?ちゃんと言わなきゃ分かんないかな?
(なまえ)
あなた
えっと…
フジ
フジ
ごめんなんか叱ってるみたいになっちゃって…でも俺が言いたいのは
今は…ね?今は…
フジ
フジ
友達じゃ…ダメなのかな?ってこと、同じ家に住んでるしもう何度もご飯も一緒に食べてるんだから(俺もみんなももっと上目指してるだろうけど…)
(なまえ)
あなた
ともだち…
フジ
フジ
あー嫌なら全然、あなたちゃんも配信者だし、仲間みたいな感じだとも思ってるから…今みたいになってるのもなんか親近感湧くし
(なまえ)
あなた
なかま…
あれ?なんかあなたちゃん固まっちゃった?


もしかして…
(なまえ)
あなた
『推し様が友達とかどんなサービスですか殺す気!?!?』
とか言い出すんじゃ…


とちょっと彼女の顔から視線を外し考えて彼女を見ると…ポロポロと涙を流していた
(なまえ)
あなた
ぁ…
フジ
フジ
あなたちゃんごめん!俺怖かった?
彼女の顔を覗き込むと…


見ないでくれと言わんばかりに俯いてしまった
(なまえ)
あなた
えっあっいえ…ううんスッ全…ぜんッ…スッ……ごめん…違うのごめんなさい
彼女は服の袖でずっと目を擦って止めようとしているが…止まらないのかしゃくりあげ初めてしまった
フジ
フジ
ごめんね俺察し悪くて、飲み物持ってくるね
(なまえ)
あなた
待って!
あなたちゃんが今まで聞いたことない大きな声を上げて驚いて固まってしまった


その後彼女は続ける
(なまえ)
あなた
わッ…わたし…うれじくてハッ…んッ…ともだち…いなかッ……た…からぁ……
それでか…
フジ
フジ
良かったぁ…あなたちゃん怖がってたんじゃないんだ…
(なまえ)
あなた
んッ…
フジ
フジ
ほらほら我慢しないよ、我慢すると喉のとこ苦しいでしょ?
(なまえ)
あなた
ぅん…
彼女はこの後子どもみたいに泣き始めた


人によっては大袈裟かもしれないけど…この子にとっては本当に嬉しいことなんだなって伝わってくる


俺こんな時にこんなこと考えるのは異常だと思うけど…


これで泣いてくれるなら…


告白したらあなたちゃんどんな反応るんだろ…?

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