_(𖦹.𖦹⸝⸝⸝_)プシュ〜
布団で撃沈
再起不能…
あーこんなことで…
別に深く考えなくていいのよ!
デートって思うからデートなのよ!
おでかけだからただの!
フジさんと…おで…かけ…
おでかけってなに!?
あの最俺の母で女子力高くて笑い声が素敵でオネエボイスも似合う編集の神様がわたしとおでかけ!?!?
神様とその神様の1崇拝者如きがおでかけなんて……
コンコンコンッ
フジくん!
わたしみたいなファンの中って考えたらチリの1粒を心配してくださってありがとうございます!
早口のわたしの言葉を聞いてドアの向こうから『神って…』となんかほぼ声になってない声で聞こえてきた
…
~フジside〜
そう思いドキドキしてたら
俺の提案に少ししてからドアが開いた
よかった…ちゃんと話は出来そう
それに暗い顔してなくてよかった
…
俺たちはソファへ移動して話すことに
このままデートもなかったことにとかやめてね…
でも1番大事なのはあなたちゃんの気持ちだからそこ尊重しないとね
分かる…その気持ちは痛いほど分かる
俺も好きなアーティストさんいたら絶対こうなるもん
今は…ね?今は…
あれ?なんかあなたちゃん固まっちゃった?
もしかして…
とか言い出すんじゃ…
とちょっと彼女の顔から視線を外し考えて彼女を見ると…ポロポロと涙を流していた
彼女の顔を覗き込むと…
見ないでくれと言わんばかりに俯いてしまった
彼女は服の袖でずっと目を擦って止めようとしているが…止まらないのかしゃくりあげ初めてしまった
あなたちゃんが今まで聞いたことない大きな声を上げて驚いて固まってしまった
その後彼女は続ける
それでか…
彼女はこの後子どもみたいに泣き始めた
人によっては大袈裟かもしれないけど…この子にとっては本当に嬉しいことなんだなって伝わってくる
俺こんな時にこんなこと考えるのは異常だと思うけど…
これで泣いてくれるなら…
告白したらあなたちゃんどんな反応るんだろ…?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。