…思い切って……ちゅうをしてしまった…。
こんなの慣れてんだろーなあって少し寂しくなってるあなた。パッとチャラ男先輩を見ると……え?か、顔真っ赤ぁ!!
市野「せ、せんぱい…?」
及川「な、なんだよ…」
市野「だいじょぶ…ですか…」
及川「…っっ!」
市野「及川s」
及川「大丈夫なわけねーだろっ!キスなんてしたことねーしこんなどきどきすんのも初めてだよっ…!」
…うそでしょ…
市野「ほんとですか…?」
及川「ああ、ほんとだねっ」
市野「…んえ?…あれ…なんで…」
ポロポロ…ポロリ
及川「なにほんt…っマネちゃんなんで…泣いてんの…」
市野「わかんないっヒックなん…でないてグスンるの…スズッ」
ぎゅっ
及川「…俺女の子慣れしてないからこんなことしか出来ないけど…ねえ、あんま泣かれると困る…」
市野「そんなこと言ったってグスンなんでかズスッ止まんないっヒックだもんっ」
及川「…そーだよね…」
市野「うわあああんっ」
及川さんの暖かい身体は私の小さな身体をすっぽり覆う。心地よくて………なんで泣いてたんだろって……私さ…及川さんに惹かれてるんだ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!