もちろんじゃねーよぉ!((
……ちょっとそこら辺にしときましょ?ね?
それ以上突っ込んじゃだめよ?
そんな私の願いは届くはずもなく……
西山さんがきょとんとしたような顔で言う。
…………やめてぇぇ
、
………言われてしまった。
せっかく拓也にも口止めしておいたのに……
私の頭に昨日のことが蘇る。
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これから重大なこと(私にとって)を話そうってのに、
拓也はスマホをいじりながら気の抜けた返事をした。
その瞬間、拓也の動きが止まったのがはっきり見えた。
まさか、もう言っちゃったの?
私が手遅れだったかと絶望しかけた時、、
驚いた私は拓也のスマホをひったくった。
そこには………
スマホを奪われたせいか、見られたせいか、
ムスッとした顔で答える。
私は怒りのあまりスマホを投げつけたけど←
拓也にはいとも簡単にとられてしまった。
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というようなことがあり、何とか拓也を抑えられた
のはいいものの、まさか西山さんという邪魔者が
入るとは…………
私があまりに絶望的した顔をしていたのか、
西山さんが不思議そうな顔で尋ねてくる。
それがわかって梅原さんと拓也で私の話になって
私がオタバレすんのが絶対にやだからだよ!!
推しの前では完璧な人を演じないと。
そう思ったから。
でももう言っちゃったから仕方ない。
もう次の策は考えてある。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!