第6話

~ よ ん ~
653
2020/09/22 07:22
不思議なことは何故かあるもの。











普通なら誰でも、人が乗ってきたら
気づくはずなのに。











人一倍、人に敏感な私が気が付かなかったんだから。











一瞬だけ、その人がいる所で素を
出してしまった。















その後すぐに気づいて……










長い長い沈黙。














もういっそのこと穴を自分で掘って潜り込みたい気持ちになりながら、最上階の社長室までの道のりをなんとか耐えた。










そしてなんという偶然か、その人も最上階まで
上がって来たんだ。









そしてそのまま社長室へ。


事務所の社長
こんにちは。あなたがあなたさんですね?

社長は若めの綺麗な女の人だった。
柴崎あなた
はい。そうです。


緊張しながら答える。


てかなんであの人ずっと着いてきてるの?
事務所の社長
ちょうど良かった。
事務所の社長
あなたさん、今日からあなたにこの人の
マネージメント業務を担当して貰います。






え?












社長が指さしたのはさっきエレベーターに
一緒に乗ったあの人だった。










まじか…………











最悪のスタートだ。




Who?
どうも。
柴崎あなた
あ、よろしくお願いします。





しかも無愛想なんだけど。






お兄ちゃんみたいな元気すぎるタイプも無理だけど無愛想もちょっと会話が続かなそうでキツそう…………




事務所の社長
では、そういうことで。
事務所の社長
詳細は後でね。
柴崎あなた
はい。わざわざありがとうございました。




お礼を言ってとりあえず社長室を出る。







そこでまだ名前も名乗っていなかったことに
気がつく。


柴崎あなた
あの、私柴崎あなたといいます。
改めて、これからよろしくお願いします。
Who?
あなたちゃんね、よろしく。
梅原裕一郎
俺、梅原裕一郎。
柴崎あなた
あ、存じ上げております。


だって私の兄はあの江口拓也だからね。



声優のことはまあまあ知っているつもりではいる。







それなりに忙しくなりそうだな。

梅原裕一郎
……
柴崎あなた
………





あー。気まずい。
梅原裕一郎
じゃ、また明日からよろしくー
柴崎あなた
はい。




そう言って梅原さんは下に降りていった。




強引に切ったな。





ま、最初はこんなもんか。




ちょっと不安も抱えながら私は家路についた。


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Aoi
ん!?なんか今回長いぞ!?気のせいか。
Aoi
こんにちばんは!Aoiですぅ
Aoi
いかかでしたか?
Aoi
まあまあまあまあまあ、と言った所
でしょうかね()
Aoi
では、次回もお楽しみにーー!!

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