第3話

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2023/04/25 14:30
司
ヒュ…冬弥…どう、した?
司先輩は呼吸が止まったようになり、目を見開いて驚いていた。
無理も無い。いきなり後輩が血だらけで家に来たら誰でもびっくりするだろう。
司
……とりあえず、家に上がってくれ
冬弥
冬弥
…はい、ありがとうございます
こんな状態の俺でも家に上げてくれる司先輩は、やはり優しい。
司
……それで、どうしたんだ
単刀直入に司先輩が聞いてきた。
冬弥
冬弥
殺してください
司
…は?
冬弥
冬弥
俺を、殺してください。司先輩
















司
え?
司先輩が理解できないと言ったように聞き返す
冬弥
冬弥
俺、人を殺したんです
司
なっ……
冬弥
冬弥
だから、俺を殺してください…!
冬弥
冬弥
俺は…司先輩に殺されたいんです…♡








司
何馬鹿なことを言っているんだ…








司
そんなこと、出来るわけないだろう……
そう拒否した司先輩は、
誰から見ても分かるほどに動揺していた。

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