いつも通りの1日だった。
昨日の日曜日、俺の恋人である類とデートをして、散々歩き回って疲れたからぐっすり寝てたら遅刻しそうになって、それから学校に行って家に帰っただけの日。
しかし、__冬弥が来たことにより、今日が普通の日では無くなってしまった。
、ピンポーン
今日は母さんと父さんは仕事で1週間出張、咲希もレオニードの3人とお泊まりするとやらで、俺は1人で家にいた。
そんな時、ふとチャイムが鳴り響いた。
インターホン越しに俺はそう聞いた。
不審者だったら危ないからな
冬弥がこんな夜遅くに家に来るのは初めてだ。
何かあったのだろう
ガチャ
「どうした、何かあったのか?とりあえず家に上がってくれ」
そう言おうとした言葉は、喉の奥で消え去った。
だって……彼は
ぼたぼたと誰かの血を思い切り浴びたような格好をしていたから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。