小瀧side
くっそ…！
桐山「……望」
小瀧「……」
桐山「望！」
小瀧「あ、」
桐山「ちょっとこっち来い」
小瀧「おん。」
～2階～
桐山「なあ、望？」
小瀧「……何？」
桐山「彼氏やろ？」
小瀧「おん…」
桐山「お前が一番に駆けつけなくてどないするん！」
小瀧「なんも知らんかったで！？」
桐山「ちゃうわ。モンチが笹山止めてるときに触れなくてどうするん！」
……分かってる。
全て自分が悪いこと
せやけど、怖いんや
小瀧「……俺、怖かってん」
桐山「は？」
小瀧「最近、あんまりあなたと話してへんし。俺、触ってもええのかなって。触ったら拒否られへんのかなって…」
桐山「あなたが拒否すると思うか？」
小瀧「……思わへん」
桐山「やろ？むしろあなたは触れてて欲しかったと思うで？」
小瀧「………」
神山「のんちゃん。あきとくん」
桐山「モンチ？」
神山「救急車来たで」
小瀧「俺、行く」
神山「乗るのはのんちゃんと俺ってことになってんけど」
桐山「ええで」
神山「ほなら、行こか」
小瀧「おん」
……あなた
俺、彼氏失格？
俺より神ちゃんのがええもんな…
でも俺は、あなたが好きや
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。