朝、学校に行くと、上履きの中に手紙が入っていた。
手紙を広げると、「昼休み、屋上で話があります」と、書いてあった。
教室に入ると、皆が話していた口を閉じ、静かになった。
私は、そんなの無視して、席に座り、イヤホンをつけて勉強し始めた。
その後、海都が入ってきて、またクラスにざわつきが戻った。
私は、完全に孤立した。
昼休み、手紙に書かれてた通りに屋上へ行くと、海都がいた。
短く答えると、海都は黙った。
いつもうるさいコイツが、今日はうるさくない。
嫌だよ_____
呼んだら、今まで背けてきた現実に気付いてしまう。
海都といると、安心すること、
海都といると、大丈夫って思えること、
恋愛に興味ないって言ってたけど、自分が恋してるってこと___
呼ぶと、海都は嬉しそうな顔になり、
告白の意味
隠していた心の内を打ち明けること
本当の気持ちを正直に伝えること___
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。