大毅は…
ホントは…
すっごく、弱虫なんだ…
_______
電話の向こう、
テンションが上がった私との温度差があった…
私は"ねっ?!"と、もう ひと押しした!
_______
ピンポ~ン ♪
しばらくして、大毅が私の部屋へと到着した。
左腕で赤と白のワインを抱え、コンビニの袋を提げた大毅は、
玄関でワインだけを私に手渡した。
私たちは、小さいながらも盛大にお祝いをした。
大毅のデビューは、私の夢でもあったから、
本当に、心から嬉しかった。
ただ…
大毅は、、、私の態度に納得してくれなかった。
全く不安じゃない訳ではないけど…
前を向くって意味では、、、不安ではない。
"え、本気で言うてるん??"って言いながら、
私の顔を覗き込むように、這って距離を詰めてきた大毅。
あえて、そんな風に言ってみた。
けど、全然そんなコト思ってなんかない。
これは、作戦ww
言うなら…
惚れ薬、、、みたいなモンやなw
,
,
私の言葉がショックだったのか、
大毅の顔が引きつった…
拗ねた大毅は私の隣に座って、後ろのソファーへと、ダランと もたれかかった…
大毅はモジモジと、お腹の前で親指同士をクルクル回しながら、
私に質問した。
私は大毅の顔を隣から覗き込み、
ニヤけてみせた。
こんなにも…
胸が、、、張り裂けそうになるんだから…
大毅は、まだ立ち直れない。
でも これは、想定内。
両腕で、大毅の頭を抱え込むと、
大毅は、私の胸へと身を預けた…
ここからが…
本題…
,
,
コクコクと小さく頷くと、
大毅は、鼻をすすり…
私の胸に顔を埋めながら…
,
すがるように回された腕で…
ギュッ…
っと、、、抱きしめ返された…
fin.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。