☆1☆
"最高の日にしよう"
君の誕生日に、
俺は ありったけの準備をした。
俺が今日 休めないと知って、彼女も仕事を入れた。
お誕生日くらい休めばいいのに、
わざわざ俺に合わせてくれたんだ。
そんな、些細な彼女の優しさに、いつも胸を打たれてる。
彼女は俺の首に腕を回すと、
と、、、ほっぺに元気なキスをした!
優しくて無邪気な彼女に、最高の誕生日をプレゼントしたくて…
だから今日は、、、サプライズ🎉
彼女より早く帰ってきて、ありったけの準備をしようと考えていた。
なんだけど…
_______
ガチャっ!(←ドアの音ねw
急いでマンションへと帰ると…
リビングからの大音量にビックリしたけど、
足元を見て、彼女のパンプスがあるのに ホッ…っとした。
"せぇーのっ! ええじゃないかぁーーー!"
えっ…
LIVE??
恐る恐る、リビングまで行く…
その間の俺の妄想はいろいろ。
もしかして、彼女が体調崩して仕事から帰ってきて、こんな時はLIVE観て元気になろうとか、
テレビが壊れて、こんな大音量になっちゃうから、アタフタと慌ててるとか、
それより、彼女が倒れた先にリモコンがあって、意図せず付いたLIVE映像が大音量で流れてるとか、
その倒れた理由が、誰かに襲われて刺されたりなんかしてて、辺り一面 血の海とか…
玄関からリビングまでの廊下が、トラック一周分くらいあるかと思うほど、
どんどんエスカレートしていく自分の妄想の攻撃が、体力を奪っていく感覚だった…
リビングの入口…
恐る恐る中を覗き込むと…
え、、、は、、、?????
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。