クラスメイトの女子が話しかけてきた。
名前は…………なんだっけ。
うぅん、いやはや思い出せない……。
というか、僕いてもいなくても変わんねぇだろ……。
クラスみんなでカラオケとか地獄すぎだな。僕以外にも嫌な人いるだろ、自分の番全然回ってこないだろうし?
それよりコンパスとカラオケ行きたいなー。マイクに音入るかな……入んないか、僕にしか聞こえないんだし。
それにしても、声がほかの人には聞こえないかー。
……今まで学校では触ってこなかったんだけど、別に悪いことではないんだよな……。
つまり……学校でえっちしてもいいのか。
いや、むしろあれではないか?授業中、授業中でも俺が話さえしなければ……?!
おー、これは。
ムラムラしてきた。
◆◆◆
当たり前のようにコンパスの芯をノートに擦り付ける。もちろんえろい気持ち満載。えろい気持ち伝染。僕の彼女最高。
って、行為中話せないの寂しすぎなんだがーー。
話したい話したい話したいーー。
コンパスの芯を使いノートに文字を書いた。
「声抑えてるの?恥ずかしいんだ。」
◆◆◆
息子から液体が出て、唐突に賢者タイムに襲われた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。