僕がそういうのは異性でも、同性でもなく…
何故か僕だけ声を聞くことが出来る文房具。コンパスの彼女に対してだけである。
毎日言っている言葉だったが、今回は何故か押しが強く不思議に感じた。
散々ないい草だな。
可愛すぎる。
でも可愛すぎてこれ以上一日の時間を勉強に捨てたくないと感じてしまう。そりゃ将来のことを考えれば馬鹿な選択とは思うが。
そう言われたら断ること出来ないじゃないか。
◆◆◆
エロ漫画とかの喘ぎ声は都市伝説だなんてよく聞くが、コンパスは本当に模範解答のように喘ぐ。
俺はと言うと、彼女の鉛筆の芯をノートに擦らせコリコリさせていた。
俺のムラムラがコンパスにもうつってコンパスが興奮している??
何それどちゃしこやん。
なんだかゴタゴタ言う余裕が出てきたみたいなのでもう一度強く芯をノートに擦り付けた。
今日1番の嬌声を聞きながら、今後も少しは勉強しようかなとか思った。
今だけじゃなくて将来のために。…コンパスに似合うような自分でいたいし、いつまでも叱られるのはダサいからだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。