席が離れて1日目になった。
普段なら朝から話せる優と私だが席が離れるとお互いが避けてるんじゃないかと思うくらい話さない。
なぜだかドギマギしている。
そのかわり優の話してるのは彼の隣のあの子。
仲良く話してる姿を見ると
どんどん優の中で私がいないんじゃないかって考えてしまう。
これが恋愛なのかなって思った時もあった。
そんな強気な気持ちだけどもう不安で私の気持ちは押しつぶされそうになっていた。
席が離れてから気づいた。
席が近いなんてあたりまえじゃないこと。
普段通り毎日話せるなんてあたりまえじゃないこと。
私の他にも優には女の子って思ってる子がたくさんいること。
なんで一年半一緒にいて分からなかったんだろう。
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私 優が好きなんだ。ずっと前から
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今日確信した。
このドキドキは優に対しての恋愛感情だった
このドギマギは優に対してのヤキモチだった
私 初恋をしました
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。