「濵田先輩...、私誰かにつけられてるかもなんです。」
そう相談してきた俺のバイト先
後輩のあなた。
『知らん人に?俺がついてたろか?』
「...お願いします、」
よし、あなたの家を知れた。
男に家教えない方がええと思うけどなぁ?
まぁ、俺の事信じ切っとるし。(笑)
そして家に送って少し部屋にお邪魔して。
その隙に盗聴器とカメラを仕掛ける。
『またなんかあったら、言うてなぁ?』
「ありがとうございます...」
家に着いてパソコンをいじると
早速あなたの家の中が丸見え。
『可愛ええなぁ、あなた?』
すると誰かから電話がかかって電話に出るあなた。
次は盗聴器の方をセッティングして
音声を聞くと
“「あ、望くん?」”
“「あ!そうなんだ〜、可愛い♡」”
“「私も大好きだよ?」”
彼氏との電話だったようで、
『...あの笑顔めちゃくちゃにしてやりたいわ』
『全部俺のもんになってしまえばええんや。』
『今からあなたの家行くから待っててなぁ?』
ーーー
俺がストーカーだってバレた。
バイトをやめされられた。
それでも、あなたが好きや。
知らない男と帰ってる所を見かけた。
チャンスや、!
知らない男と別れて家に来た。
「...え、」
『あなた、おかえりぃ?』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!