第14話

倦怠期 × n.j
1,658
2019/03/09 05:37





最近彼氏の淳太くんとあまり
上手くいってない。




しかも今日女の子の日になって
もの凄くお腹が痛い。



いつもなら玄関まで出迎えるけど
行けるほどの余裕はなかった。



「ただいま」
痛くて動けない
『…っ、おかえり、。』
「今日は、迎えにこなかったんやね」
『ごめん、』
「あなたて、いつもそうやな」
『え、?』
「もうええわ」



わけも分からずフリーズしていると



「夕飯は?」
『作れてない』
「ほら、俺の事なんか考えてへんねやろ?」

「こっちは仕事で疲れてる言うてるのに」


『...んだよ』

「あ?」
『なんもわかんないくせに文句ばっかり言わないでよ』

「何がや、当たり前のこと言うてるだけやろ」
『なんもわかってないのはそっちやん、もういいよ』




お腹痛いことなんて忘れ、

家を飛び出した。




そして幼馴染の神ちゃんの家に行った。


〈お、お、どうしたん?〉
ちなみに淳太くんの友達でもある、



『喧嘩した』
〈あー、まだ淳太やらかしたんか〉
『ほんま、最悪』



『1晩泊めて』


〈男の家に泊まるのはあかんて〉


『幼馴染やから大丈夫。』


〈ほんなら、1日だけな?〉





ピンポーン、




〈ほな、来たわ〉




ガチャ




〈はーい、あ、淳太〉


「あなたは?」
〈家におるけど。〉
「連れて帰るから呼んできてや」
〈淳太が行けや、あなたお腹痛そうやし〉
「なんでわかるん、あなたのこと」
〈幼馴染やし、とりあえず中入り〉



部屋の中に入るとあなたは寝ていて
「あなた、あなた帰るで。」
『...っ、は、淳太くん』
「ごめんな、あなたの事なんもわかってやれんくて」
『...うん、次は許さんから』
「ん。わかった、」



〈もう喧嘩せんといてなぁ〜〉
〈あ、淳太来て〉
「ん、なんや?」
〈次、あなた泣かしたら俺が奪うから〉
「大丈夫や、もう泣かさへん」
〈ん、ならええわ〉













「お腹痛いんやろ?俺が夕飯作るわ。」
『なんでわかったん?』
「神ちゃんが言うてた、幼馴染ってすごいな」
『あー、まぁ、幼馴染やし』
「...嫉妬した。」
『じゃあ気づいて』
「...はい、笑」
『帰ったら淳太くんに甘えるから』
「やった、笑」








次はないからね。

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