第2話

Valentine __N.K
3,099
2019/02/14 13:54




私にはずっと片想いしている人がいる。








それは




〈あなた行くで〜!!〉




今私の名前を呼んでいる、あなた。
私の幼馴染の小瀧望。





今日はバレンタイン。
勝負の日だと思ってます、




〈ん?ほら、遅刻するで〜〉


「あ、はい〜!!」




望は中々かっこよくて
結構モテる。



絶対チョコいっぱい貰うやろなぁ…。










学校に着き、




[ 望せんぱーーい!チョコどうぞ!! ]



『望くん!はいチョコ!』





朝っぱらから女の子が望のところに
集う。




〈いやぁ〜今年も沢山貰ったわ〜!〉



〈あとは、あなたからもらうだーけ〉





そんな軽く言わんといて、、、
今日が、勝負の日なんやって、。




「さぁね〜」



〈え、、ちょっと頂戴!!!〉


「はいはい〜」







家が隣だからいつも一緒に帰ってる。







帰りの時間になって、
話しかけようと思ったら






《…望くん、ちょっといい、?》




…あ、あれ?告白、、?




後ろからコソコソついていって









盗み聞きしてると




《あ、あの、!ずっと望くんが好きでした!》






そう言ってチョコを渡す。




驚きすぎて望の返事なんか聞いてなかったけど。





先に教室に戻る。













〈あなた〜!帰るで〜〉



「うんー」




そうしていつも通り2人で家に帰る



そうして家に着き、ドアを開けようとしたら






〈…チョコは??〉






それを聞いてる望は少しほっぺを
膨らませて。




「ほ、ほら!いっぱい貰ったやん??」




告白する勇気がなくなってしまって。


〈俺は、あなたから欲しいねん。〉




「…え?、」








〈お前さっきの告白聞いてたやろ〉








「あ、まぁ、うん。」




〈俺、振ったから〉



「あ、そうなんだぁ〜」




〈やから、チョコ頂戴〉



「え、いやぁ、うーん、失敗しちゃったし?」


どうにかしてあげない方法を
見つけようとする。



〈失敗しててもええ、欲しいねん。〉





「え、なんでそんなに欲しいん」



〈好きやから、〉


「…ん??」




〈好きな人くらいからチョコ貰いたいねん!〉





「…え、?」




〈やから、頂戴〉



サラッと告白されてしまった私






「…はい、どーぞ」









〈告白の返事は…〉






「…今日告白しようと決めてたん、うち」




〈あ、そうやったん、〉




「好きだよ、ずっと望のことが」




〈…あ!俺?!〉




「うん、告白されてたからあげるのやめよう思ってん」




〈うわぁ〜めっちゃ嬉し〉




「…うちから言おうと思ったのに」




〈チョコう、ま!!〉




きづいたらチョコを食べてた望。






〈ほら、あなたも食べるか?〉



「じゃあちょっと、」





そう言ったらあなたは

私の顔を掴んで口から口へとチョコをうつす





「…ん、」







〈美味しいやろ?〉






そう言って笑う君に






私はまた惚れてしまったんだ。

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