耳の内側までじんじんする。
膝の上で優しく髪を撫でてくれて、
しかもあのスンミナが!
『……僕も、好きだよ』
って!!!
寝たフリしてる場合じゃない。
飛び起きてぎゅーってしたい。
でも…あんな真面目な顔で言われて、反応したら
絶っっっ対スンミナ引いちゃう
膝に頭を乗せたまま、"完璧な寝息"を演じ続ける。
呼吸は浅く、瞼は動かさず。
心臓だけがイレギュラーにバクバク跳ねる。
ふと、頭の上のスンミンの手の動きが止まった。
そろりと視線を上に動かす。
スンミンはソファに寄りかかったまま
すぅすぅと静かな寝息を立てていた。
口元が少しゆるんでて、口もほんの少し開いてる。
もう、感情が爆発しそうだった。
でも、触れたら起きちゃう気がして、
そっと見つめるだけにした。
しばらく見てたけど
だんだん膝の角度が限界になってきた。
でも、動けない。絶対に。
目を閉じるふりをして
頭の中でスンミンの『好き』をリピート再生する。
耳から離れない。
胸の鼓動がうるさくて眠れるはずがない。
それでも、スンミンの手の温もりはまだ残っていて。
今はそれだけで、満たされるくらい幸せで。
これも全部素直じゃなくて可愛すぎるスンミナのせい













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!