第4話

🥟🐶 わがまま1
361
2025/07/03 14:11 更新
Hyunjin
Hyunjin
……スンミナ、こっち来て



休日の昼下がり。

ぼそっと呼ぶ声に顔を向けると、ヒョンジンは部屋のソファに寝転びながら、手を伸ばしていた。


いつもみたいな強引さはなく、どこか甘ったるい声。



“これちょっと機嫌いいやつだな”ってすぐに分かる。


Seungmin
Seungmin
なんで僕がそっち行かなきゃ行けないの
自分が来なよ
そう返してみるけど、
ヒョンジンは笑って肩をすくめるだけ。
Hyunjin
Hyunjin
俺が呼んだからって理由じゃだめ?
こいつ、ほんとに……。


文句を言いながらも、
足が勝手に動くの、ほんとずるいと思う。



隣に腰を下ろすと、間髪入れずに膝に頭を置いてきた。短い髪が触れて、ちょっとくすぐったい。


Seungmin
Seungmin
なに。眠いわけ?
Hyunjin
Hyunjin
ううん、眠くはないけど。
スンミナにくっつきたい
Seungmin
Seungmin
は?
Hyunjin
Hyunjin
……だめ?
……やっぱ甘えんぼモードか
Seungmin
Seungmin
……別に。嫌とは言ってないし

ぼそっと返すと、満足気に目を細める顔。



その顔が、なんだかすごく無防備で。


自然と、髪に指を通して撫でてしまう。

Hyunjin
Hyunjin
ふふっ、ほんと好き。
すんちゃん今日優しいね?
Seungmin
Seungmin
やさしくしてやってんの。
調子乗んな

Hyunjin
Hyunjin
…俺さ、時々不安になるんだよね


ヒョンジンの声が、思ったより真剣で。


指を動かすのを少しだけ止めた。

Hyunjin
Hyunjin
スンミナって、あんまり言葉にしないじゃん。だから本当は嫌がってるんじゃないか、俺がしつこいのかなーとか……


そんなこと、思わせてたんだ。


……僕って、そんなに不器用かな。

Seungmin
Seungmin
言わなくても、わかるでしょ


Hyunjin
Hyunjin
うーん。でも、たまには聞きたい


…ずるい。


そんなこと言われたら、言うしかなくなる。


ちょっとだけ間をおいて、視線をヒョンジンの顔から外したまま、小さな声でこぼす。




Seungmin
Seungmin
……ヒョンジンが1番だよ
その瞬間、ヒョンジンが見上げてくる気配がして。


恥ずかしくて、目を合わせられなかった。

Hyunjin
Hyunjin
……うわ、今日のスンミナ、ずるい
………好き


そんなふうに言われると顔が熱くなるのを
どうにも出来なくて。

Seungmin
Seungmin
うるさい。黙って寝ろ


Hyunjin
Hyunjin
はーい


おとなしくなった頭を撫でながら、思う。


なんでこんなに、言葉にするのが難しいんだろう。


でも__

Seungmin
Seungmin
……僕も、好きだよ
声に出したら、ちょっとだけ軽くなった。


寝てるから、覚えてないよね。


また気が向いたら言ってあげなくもないけど。

それにしても寝ててもイケメンとか羨ましいなぁ。


うぅんなんか眠くなってきたかも…


ふふ、なんかジナが湯たんぽみたい


ずっと、僕だけの湯たんぽならいいなぁ


なんて。

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