やっとたどり着いた ……
あの野郎( サクマ ) 歩いて10分とかいいやがって …… 結局1時間かかったじゃねえか。
あいつの時間狂ってんのかよ……
「 サクマさん,セル様 そして ディーネ様 お疲れ様です。 」
警備の2人が敬礼をして立っている。
「 はて,其方の方は? 」
多分俺のことを言っているんだろう。
だって,ジロジロ見てくるから予想はできる。
「 セル様,そのような関係がおられたのですか! 」
サクマが驚いた拍子に尻もちをつく。
あ……そっか, 俺 この世界での性別女だった……
サクマが腕を組む頷く。
「 えっと,あなた様。よろしくお願いします。 」
めっちゃ気が利くじゃん!サクマ!
そう言って,手招きしながら走っていく。
……まあ案の定俺はものすごく遅いからついていけないんだけどな
ん?3部屋?
いやいや,どう考えてもおかしいだろ!
俺の容姿女だよな!?そしたらディーネが1番いいんじゃねぇの!?
いや,ディーネは危険すぎる!
サクマでお願いしまあす!!
あぁ……誰か 助けてくださいぃ… !!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!