起きると、見慣れない天井。
みなれ、あれ、み、見慣れてる……?←←
あ、ここ高専か(((
潜入任務の期間が長すぎて(
私は起き上がると、カーテンをガバッと開ける。
日光を浴びて伸びをするのは、毎朝のルーティンだ。
キッチンに立って、ふと思い出す。
………そういえば、最近高専いなかったからなんも無いよな。
仕方なしに、私は近くのコンビニまで朝ごはんを買いに行くことにした。
ズボンを履き替えて、薄めのパーカーを羽織る。
部屋を出ると、ちょうど出てきていた硝子に遭遇した。
硝子は、ラフな格好に、財布くらいしか入らなそうな小さなバッグを下げていた。
お互い笑いあうと、隣にならんで歩き出した。
コンビニは、意外と遠めの所にしかない。
そりゃそうだ。ここ山の奥やもん←
コンビニに着いた途端、硝子が声を発した
覗き込むと、そこには所謂、人懐っこそうな爽やかイケメンがレジを担当していた
私たちはそれぞれ、おにぎりやパンを選ぶと、イケメンさんに会計をしてもらい、コンビニを出た。
すると、私たちの間を冷たい風が突き抜ける
無言の空間。
でも、この時間でさえ心地よく感じるのは、硝子と私がとても仲が良いからだ。
お互い、会ってからすぐに意気投合した。
私はすぐに潜入任務に入ってしまったため、一緒に過ごした時間は少ないが、任務中も頻繁に連絡をとっていたため、仲は良くなる一方だったのだ。
硝子とイチャイチャしながら帰ると、私はすぐにご飯を食べ、制服に着替えた。
任務場所はすぐそこ。
私は補助監督と合流すると、現場へと向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。