第93話

ななじゅーろく
19,467
2021/07/24 09:45
あなた
ふぁああ
起きると、見慣れない天井。


みなれ、あれ、み、見慣れてる……?←←



あ、ここ高専か(((


潜入任務の期間が長すぎて(




私は起き上がると、カーテンをガバッと開ける。



日光を浴びて伸びをするのは、毎朝のルーティンだ。


キッチンに立って、ふと思い出す。



………そういえば、最近高専いなかったからなんも無いよな。



仕方なしに、私は近くのコンビニまで朝ごはんを買いに行くことにした。



ズボンを履き替えて、薄めのパーカーを羽織る。







部屋を出ると、ちょうど出てきていた硝子に遭遇した。


あなた
……あ、おはよ
家入硝子
家入硝子
おはよう。どっか行くのか?
あなた
コンビニ。硝子こそどっか行くん?
硝子は、ラフな格好に、財布くらいしか入らなそうな小さなバッグを下げていた。
家入硝子
家入硝子
奇遇だな、私もコンビニだ。
一緒に行こうぜ
あなた
さんせー
お互い笑いあうと、隣にならんで歩き出した。



コンビニは、意外と遠めの所にしかない。


そりゃそうだ。ここ山の奥やもん←







コンビニに着いた途端、硝子が声を発した
家入硝子
家入硝子
………あ、
あなた
ん?
家入硝子
家入硝子
店員さんイケメン
あなた
まじ?
覗き込むと、そこには所謂、人懐っこそうな爽やかイケメンがレジを担当していた
あなた
あー、硝子好きそうやな
家入硝子
家入硝子
え、なんで?
あなた
なんかあーいう、犬系というか……
年下好きそうやな!
家入硝子
家入硝子
まじかよ笑
まあ合ってるけど
あなた
合ってるんかいッッッ


私たちはそれぞれ、おにぎりやパンを選ぶと、イケメンさんに会計をしてもらい、コンビニを出た。



すると、私たちの間を冷たい風が突き抜ける
あなた
……まだちょっと肌寒いなぁ
家入硝子
家入硝子
だな
無言の空間。


でも、この時間でさえ心地よく感じるのは、硝子と私がとても仲が良いからだ。


お互い、会ってからすぐに意気投合した。



私はすぐに潜入任務に入ってしまったため、一緒に過ごした時間は少ないが、任務中も頻繁に連絡をとっていたため、仲は良くなる一方だったのだ。
家入硝子
家入硝子
………今日任務あるか?
あなた
うん、この後朝ごはん食べたらすぐに行かなアカンかな
家入硝子
家入硝子
そうか…
あなた
なんやー?デートのお誘い?笑
家入硝子
家入硝子
それもいいな。
また空いてる日出かけようぜ
あなた
喜んで〜
硝子とイチャイチャしながら帰ると、私はすぐにご飯を食べ、制服に着替えた。


任務場所はすぐそこ。



私は補助監督と合流すると、現場へと向かった。


プリ小説オーディオドラマ