私が不意に目を開ければ、そこには白い天井。
おいおいド定番だな(((
ただ、いつもの寝覚めとは違い、足に温かな重みがあった。
目を向ければそこには見慣れた白髪。
……あぁ、悟か。
私は手を伸ばし、それに優しく乗せてみる。
彼は起きる気配がなかった。
少しその手を動かして撫でてみた。
起きていないはずの彼がゆっくりと顔を上げ、私と目を合わせてくる。
すると、悟は何かを思い出したようにハッとして、私に視線を戻した。
………ん?昨日何したっけ……
あ、
領域展開したんや!!!
、、、
、、、?
確かに!
領域展開出来んかったらそう簡単に特級にはしてもらわれへんよなぁ
でもなんかぁ、、
……ん〜
すぐに理解した悟は、何かを思い出したように綺麗なまつ毛を動かした
そっか、たしかに……
私は領域展開の後からは一切記憶無いもんな
そこで私が少し手を動かすと、そこに何か固いものを感じた。
上からなぞると、そこには小さいボール型の……ビーズみたいな……
あ、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!