第106話

はちじゅーなな
16,617
2021/09/08 08:16
あなた
んあ……?


私が不意に目を開ければ、そこには白い天井。


おいおいド定番だな(((




ただ、いつもの寝覚めとは違い、足に温かな重みがあった。




目を向ければそこには見慣れた白髪はくはつ



……あぁ、悟か。






私は手を伸ばし、それに優しく乗せてみる。


彼は起きる気配がなかった。



少しその手を動かして撫でてみた。


あなた
くっそ髪サラサラだな……
五条悟
五条悟
お前もサラサラだろ
あなた
うぇっ?!
五条悟
五条悟
なんだその声
起きていないはずの彼がゆっくりと顔を上げ、私と目を合わせてくる。



あなた
サングラスしてへんの
五条悟
五条悟
ん、そのまま寝たらあと残るだろ
あなた
なるほど
あなた
………今何時や?
五条悟
五条悟
あーーー、、、朝の6時。
あなた
マジか
すると、悟は何かを思い出したようにハッとして、私に視線を戻した。
五条悟
五条悟
お前、体大丈夫か?!
あなた
え?あ、


………ん?昨日何したっけ……




あ、


領域展開したんや!!!
あなた
悟!
五条悟
五条悟
おま、突然デカい声出すなよ
あなた
ごめんて
五条悟
五条悟
それで?どした
あなた
あ、私さ、
あなた
領域展開できた!!



、、、




五条悟
五条悟
はあ?!?!マジかよ!
あなた
ふふん、凄いやろ
五条悟
五条悟
いやお前……




、、、?






五条悟
五条悟
特級のくせに今まで領域展開も習得してなかったのか?
あなた
………あ、


確かに!


領域展開出来んかったらそう簡単に特級にはしてもらわれへんよなぁ



でもなんかぁ、、

あなた
前にやった気がするな……

……ん〜




あなた
思い出した!
五条悟
五条悟
おう
あなた
私がまえ、領域展開したんよ。
そしたらさ、……ほら、悟んとこ出てからお世話になってた人いるやん。その人に禁止されてん。
五条悟
五条悟
なんで?領域展開出来なかったら特級案件で困ることもあるだろ
あなた
えとね、なんかこう……私が領域展開すると、そこに私の強力すぎる呪力が付着して、強い呪霊ばっかり寄ってまうらしい
あなた
宿儺の指の緩いバージョン的な
五条悟
五条悟
なるほど
すぐに理解した悟は、何かを思い出したように綺麗なまつ毛を動かした
五条悟
五条悟
確かにさっきんとこも凄かったわ
あなた
………え、?
五条悟
五条悟
あ?
あなた
悟が連れて帰ってくれたん?!
五条悟
五条悟
………おう

そっか、たしかに……



私は領域展開の後からは一切記憶無いもんな
あなた
ありがとう
五条悟
五条悟
ん、別に


そこで私が少し手を動かすと、そこに何か固いものを感じた。


あなた
ん、?

上からなぞると、そこには小さいボール型の……ビーズみたいな……


あ、
あなた
硝子は?

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