窓の外を見ると、すっかり日が落ちていた。
そろそろ帰るかっ
ベッドから立ち上がると、タイミングよく悟が入ってくる
ふざけた会話をしながら、私はベッドから立ち上がってドアへ向かう。
悟も察して、一緒に保健室を出た。
ー五条の部屋ー
なんでそんなにも頑なに呼びたがらんのや((
まああの2人呼んだら部屋散らかるしな()
私はコントローラーを持ってその場に寝転がった。
悟は私の方にジリジリとにじり寄ってきて、耳元に口を寄せてくる
私は思わず、耳を抑えて後ずさる。
顔や耳がジンジンして、真っ赤になっていることが自分でもわかった。
絶対うそだ。
悟、私には1回もあんな意地悪言ってきたことあらへんもん。
悟はそう言って部屋を出ていってしまった。
私も居心地が悪くて、部屋を出て自分の部屋に帰ることにした。
ただ今、硝子を呼び出して緊急女子会中です()←
硝子めちゃくちゃ苦い顔してます(((
その日は硝子と別れると、すぐにベッドに入って寝落ちてしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。