ホンマに大変やった……
特に生チョコ………ああああもう二度と作らん( ˙-˙ )
ラッピングは、シンプルな袋にした。
派手なものは私が好まんしな……
ラッピングが終わると、私たちはとりあえず、
教室に向かうことにした。
え、なんか突然泣き出した怖い←
それなら心当たりがある。
私は悟のもとに走った。
校舎裏の、大変日当たりがいい場所。
いくらここが暖かいからって、
風邪をひかんとは限らんのに……。
日光に照らされた白髪が揺れ動く。
柔らかい髪質を優しく撫でれば、
フワフワと舞っていた。
サングラスを取ると、綺麗に並ぶまつ毛が目に入る。
こんな綺麗な人、知らない。
少し顔を近づけて、彼の寝顔を眺める。
すると、まつ毛が不意に動いて……?!?!
私が可愛らしい紙袋を取り出し、
悟に突き出す。
悟はあからさまに目を見開くと、
それを受け取ってくれた。
しばらく微妙な雰囲気が流れると、
悟は私の頭をポンポンと撫でてそっぽを向いた。
しばらく見つめ合うと、
なんだか笑えてきて、2人で笑い合う。
こんな日がずっと続けばいいな、なんてね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。