第152話

番外編 続き
11,529
2022/02/13 23:00
あなた
よし!できた〜!!
家入硝子
家入硝子
おう!やっとだな……


ホンマに大変やった……



特に生チョコ………ああああもう二度と作らん( ˙-˙ )





あなた
ふぅ、じゃあラッピングして
2人に持っていこ!
家入硝子
家入硝子
あー、私は傑だけにするわ
あなた
え、なんで?
家入硝子
家入硝子
私も食べたいしな
あなた
それで貰えない悟に可哀想笑
家入硝子
家入硝子
思いっきり笑ってやれ
あなた
そうする
 


ラッピングは、シンプルな袋にした。



派手なものは私が好まんしな……




ラッピングが終わると、私たちはとりあえず、
教室に向かうことにした。


夏油傑
夏油傑
おや、2人とも……
どうしたんだい?
あなた
これバレンタイン〜
あげる!
夏油傑
夏油傑
おや、私にも作ってくれたんだね
ありがとう!
あなた
?作るに決まってるやん
傑にはいっつもお世話になってるし
夏油傑
夏油傑
いい子に育ったね((泣


え、なんか突然泣き出した怖い←



あなた
ほな私悟にも渡してこようかなぁ……
どこおるか知ってる?
夏油傑
夏油傑
多分外だよ
どっかで昼寝してるんじゃない?
あなた
あー、おっけー!
ありがと!傑


それなら心当たりがある。


私は悟のもとに走った。



家入硝子
家入硝子
青春だな
夏油傑
夏油傑
君何歳だよ
家入硝子
家入硝子
失礼だな
ピチピチの16歳だ
夏油傑
夏油傑
あれ?もうちょっと老けてるかt((殴
家入硝子
家入硝子
なんか言った?
夏油傑
夏油傑
言ってません
 





あなた
悟!……って、寝てるか……



校舎裏の、大変日当たりがいい場所。



いくらここが暖かいからって、
風邪をひかんとは限らんのに……。





日光に照らされた白髪はくはつが揺れ動く。


柔らかい髪質を優しく撫でれば、
フワフワと舞っていた。



サングラスを取ると、綺麗に並ぶまつ毛が目に入る。





こんな綺麗な人、知らない。




少し顔を近づけて、彼の寝顔を眺める。


すると、まつ毛が不意に動いて……?!?!






五条悟
五条悟
うおっ!え、なに?!あなた?!
あなた
さ、とる!!ビックリするやん止めて!
五条悟
五条悟
寝込み襲おうとしてた奴に
言われたくねぇよ
あなた
ちゃうわ!起こそうお思ってん!



五条悟
五条悟
それで?どうした?
あなた
これ……よかったら貰って


私が可愛らしい紙袋を取り出し、
悟に突き出す。



悟はあからさまに目を見開くと、
それを受け取ってくれた。


五条悟
五条悟
……ありがと、
あなた
ん……、


しばらく微妙な雰囲気が流れると、
悟は私の頭をポンポンと撫でてそっぽを向いた。



あなた
!!!
五条悟
五条悟
……しっかり食うわ
あなた
……そうしてくださーい
五条悟
五条悟
んで敬語だよ



しばらく見つめ合うと、
なんだか笑えてきて、2人で笑い合う。







こんな日がずっと続けばいいな、なんてね。


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