第12話

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2021/06/11 12:47
あなたの部屋

いや~困った、何着よう~!
スカート?パンツ?
え、え?髪下ろす?巻く?
どーしよー
祥子
…で、悩んだわけですね。
連絡来た時、何事かとビックリしましたよ~
あなた

お恥ずかしながら…ごめんなさい。ビックリさせちゃって。

祥子
この騒ぎ様を見ると、あなたさん…
あなた

…うん。ハハ…///そぅなんだ。。。
祥子ぉ、私、好きになっちゃった…

そぅ、好きという気持ちに気付いた。

煽られたり、からかわれたり、ヘラヘラして何考えているか分からないけど、
その度、ドキドキ心臓に心地のいい付加がかかる。
1人じゃないって気持ちになる。強くなれる。
祥子
このタイミングで告っちゃったらいーじゃないですかぁ!
チャンスですよ!チャ~ンス!!
あなた

これだけ「オレの事好きだろ」煽りされたら、どっちにしても何が真実か分からなくなるわぁ…

あなた

だし、あれだけ煽っといて、結果
めっちゃフラれたら、私生きていけないよ。もぅ、ダサすぎじゃん?

祥子
そーですかね~
全然イケると思うケドな~
祥子
大丈夫ですよ。考えすーぎっ。
明日、楽しんで来てくださいね!
あなた

…うん///ありがと。


五条のホントの気持ちも気になる所だけどネ。
でもいいんだ。知らなくても。
多くは望まないから、せめて卒業するまで
このまま、今のままでいようって。
楽しくいようって、決めたんだ。




‐翌日‐

結局、騒ぐだけ騒いで、疲れた割りに
ドキドキして眠れなかった、
早い時間から、まつ毛も念入りにカールアップしたり、祥子がコーディネートしてくれた服に着替え、髪も下ろして頑張って巻いた。
高専玄関前〈20分前〉

これでも、かなりゆっくり歩いた。
通学してんだから時間配分できるハズなのに…めっちゃ早く着いた。
ギリギリ位の方が良かったかな。
待ち焦がれていたみたいなのも、恥ずかしい。

そして、11時を過ぎた。アノヤロー
11時8分、正面から五条がニヤニヤしながら歩いてきた。
ペナルティ1遅刻、
五条
ごめ~ん。待った?
あなた

ちょっとー、11時過ぎてますよ~
ま、あたしもさっき来たばっかりだケド…(待った事は伏せておこう)

五条
なんか雰囲気違うじゃーん。
髪巻いちゃって、髪朝から大変だったな。
はい。大変でした~
って、似合ってるよ。とか感想ないんかい。

シンプルな装いは、普段の制服姿とは違い
五条が大人っぽく見える。
あなた

///そんな事ないけど///

彼のお供をする。
お店に入ると、既に用意された服を確認し
一言二言会話を交わして、会計を済ませ店を後にする。滞留時間は10分もない。
ペナルティ2目的のみこなす。
あなた

なんか、ブランドばっかりなんだね~
私1人じゃ緊張して入れない所ばっかりだわぁ。すご~い。

五条
別にスゴかない。
昔から家が付き合いあるとこばっかだし。あと、もう1軒行くよ~
確か名家の出だったっけ。
そーだよね、買うものだって格が違うよね。

最後に寄ったのはスカイブルーのショッパーで有名なジュエリーショップ。
あなた

え?ここ?

五条
そ。ここ。
そこら辺、見てて。
あなた

う、うん。

明らかに私物じゃないでしょう…
プレゼント?ラッピングしてもらってるのかな。
兄妹いるって聞いた事ないしな。
…えっ?え?
もしかして、、、彼女の?とか。
ニコニコしてる…
五条
何見てんの?
あなた

ん?
いや~、これ可愛いなぁと思って。

オープンハートのネックレス。定番だけど
本物見ると、やっぱり憧れる。
五条
ふーん。あ、これね~
お前には可愛すぎんじゃね?却下。
出るぞ~
却下て・・・ハハハハ
ペナルティ3ちょっとは女性といる事を…
って、いい加減ムカついてきた💢

なに、さっきのあの笑顔。
てか、こーゆー所に付き添い連れてくるかなぁ!?
私の立ち位置なんなのよ~

楽しみ過ぎて、寝れなかったんですけど!
朝からカールアップとか超頑張ったんですけど!!
めっちゃ楽しみにしてたんですけどー!!!
何食う?て聞かれたけど
複雑な心境で、お腹も減らない。
ファーストフードて言ったら、そんなんでいーの?て笑った。
あなた

(ポテトを黙々と食べる)

五条
ジー(あなたを見てる)
…さっきから、なんか怒ってる?
急に歩くの速くなるし。瞬足とか履いてたっけ?
あなた

別にぃ。ポテト好きなだけだもん。
だって…美味しいじゃん。

五条
ウマイけど。
そんなにバクバク食ったら、イモ女になっちゃうわよ~。イモみちゃん。
デートとは言われてないけど、なーんか腑に落ちない…
くだらない事ばかり言ってるヤツの横には
黒色の大きめなショッパー2つと
ひと際目立つスカイブルーの小さな手提げ。
気にならない訳がない。
あなた

そのジュエリーは、彼女に?

五条
ん?
あなた

ラッピングしてもらってたじゃん。
ニコニコしちゃってさっ。
そーゆうのは彼女と2人で取りに行ってよね~
付き添いとは言え、なんか彼女に悪いじゃんかっ。

無神経過ぎるでしょう。
五条
はぁ?
そんなんでムスくっれてんの?
嫉妬してんじゃねーし。ばーか。
色々事情があるんだよ。
あなた

…嫉妬なんかしてないし。フン

確かに、視界に入るスカイブルーのショッパーに嫉妬していた。誰の物かは分からないけどさ…ハー
もぅ詮索するのはやめよう。むなしくなる。
五条だって、そりゃ恋愛くらいするよね。


折角のデート?いや付き添いだし
ペナルティのリセットしなくちゃ。
あなた

あぁ~フルーツパフェ食べたいなぁ~
高くて美味しいフルーツパフェが食べたい~
五条さ~ん、食べたい~

五条
フッ。ならパーラー行こーぜ。
腹いせに
お高いフルーツパフェを食べさせてもらった。

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