第11話

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2021/06/09 15:42
高専玄関前

今日は朝から雨だなぁ、ちょっとの距離も濡れたくないし。こんな久しぶりに早く帰れるのに、しばらく雨宿り、テンション下がるわぁ。
寮に戻ったら、何しようかな~
五条
帰り?
あなた

あ、うん。今日は早いんだ~
珍しいねこんな時間にいるなんて。

五条
まーね。
?なんかいつもと様子が違うみたい。
あなた

何か元気ないんじゃない?

五条
そー?
いつもの五条悟と同一人物だろうか。
なんだろ。このテンション。
あなた

ゴソゴソ、これあげる。ハイ

五条
お、チロルチョコじゃーん。
ウマイよな~。サンキュ。
お。ちょっと笑った。
あなた

雨止まないね~

五条
傘ねーの?
あなた

うん。雨足落ち着くまで宿ろうかと思って。五条も忘れたの?

五条
オレ必要ないんだよね~
そうだった!
何か直接当たらないし、触れられないんだっけ。
あなた

こーゆー時も役立つねハハ…

五条
まぁね。
手貸して?
あなた

ん?(手を差し出す)

徐に手を繋がれて、私の心臓の場所が手の平へ移動した。
五条
階段1段降りて。上見てみ?
あなた

上?…
・・・え。えー!すごーーーい!!雨当たらないー!!!すごーい。
何これ、キレー。雨弾いてる~

上を向いても雨の滴が目の前で弾ける。
キラキラしてる。
五条
アハハ、子供かよ。
あ、口開けても入んねーから。
あなた

(口開けてた)あ゛?
そ、そうだよね。つい条件反射で///ハハ,ハ

手の平に心臓が付いてるのを悟られないように
サラッと手を離す。
五条
照れんなよっ。
あなた

///照れてないし。

五条
あっそ。
明日さ、買い物付き合ってよ。
暇だろ、どーせ。
ひと言余計だろ。
でも、これはもしかして…デートのお誘い///?
あなた

え///か、買い物?

五条
買い物ってゆーか、何件か店に取りに行くだけなんだけど。どうよ?
暇してるオーラ全開だったかな…それはそれでショックだけど…まさかね。
デートする相手には困ってないでしょ。

明日は…大丈夫だな。
毎日忙しいです。アピールぽく言っちゃった!
五条
あ、そ?
じゃ、食いたいもん決めといて。
11時にここな。
あなた

…うん。じゃね。
…五条、雨めっちゃ弾いてる…スゴ

抱きしめられた日の事とか、さっきの事とかフラッシュバックして、急に恥ずかしくなってきた。
2人で出掛けるなんて初めてだし…///
///どーしよ。何着ていこう?///

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