高専玄関前
今日は朝から雨だなぁ、ちょっとの距離も濡れたくないし。こんな久しぶりに早く帰れるのに、しばらく雨宿り、テンション下がるわぁ。
寮に戻ったら、何しようかな~
?なんかいつもと様子が違うみたい。
いつもの五条悟と同一人物だろうか。
なんだろ。このテンション。
お。ちょっと笑った。
そうだった!
何か直接当たらないし、触れられないんだっけ。
徐に手を繋がれて、私の心臓の場所が手の平へ移動した。
上を向いても雨の滴が目の前で弾ける。
キラキラしてる。
手の平に心臓が付いてるのを悟られないように
サラッと手を離す。
ひと言余計だろ。
でも、これはもしかして…デートのお誘い///?
暇してるオーラ全開だったかな…それはそれでショックだけど…まさかね。
デートする相手には困ってないでしょ。
明日は…大丈夫だな。
毎日忙しいです。アピールぽく言っちゃった!
抱きしめられた日の事とか、さっきの事とかフラッシュバックして、急に恥ずかしくなってきた。
2人で出掛けるなんて初めてだし…///
///どーしよ。何着ていこう?///
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。