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第2話

生贄 
今宵は何年かに一度のレッドムーン
裏世界から表世界を観察する人影が一つ
彼の名を「ルビー・ブラッド」
彼は今宵、表世界へと向かう
彼に捧げられた生贄を受け取りに…

ルビー・ブラッド
行くか
大きな蝙蝠コウモリのような翼を動かし
空の向こうへと飛び立った
その頃、表世界では
「…ついにきてしまったのね…」
「あんな幼い子が…お気の毒に」
人々は海岸に集まっていた 
表世界の海と、裏世界の空が繋がっている
そのため、レッドムーンの日はここに集まるのだ
海上にはガラスでできたステージが用意されている
その上にいるのは生贄の少女

今宵の生贄は齢14の少女
ステージの上で泣き叫んでいた
柊 来奈
あぁぁ…なんでぇ…ねぇ、なんで私なの⁉︎
嫌だよ!ねぇ母さん‼︎見捨てないで!助けてよ!
悲痛な叫びが響き渡る
少女の母親だと思われる人物が
そっと少女を抱きしめた

「ごめんね…」

そう一言だけ呟いた


その時海が荒れ、大きく穴が開いた

人々は叫ぶ

《ルビー様!》
ルビーはステージの上に立ち翼をしまう
そして少女を睨みつける

ルビー・ブラッド
今宵はこのガキか
ルビーの低く重たい声に人々は黙る
そしてステージの上にいる少女の母は
静かに頷く
ルビー・ブラッド
お前、名前は
少女は堪えていた涙がボロボロと溢れる
ルビー・ブラッド
泣いてちゃわからねぇだろ
少女は涙を拭い、声を出す
柊 来奈
ら、来奈…柊来奈…です
ルビーは来奈の首根っこを鷲掴みし
母親から引き離した
そして抱き抱える
ルビー・ブラッド
行くぞ、
ルビーは来奈の目を手で覆い
催眠薬で眠らせた
そして民衆を睨みつけ
海面に空いた穴から裏世界へと戻った