第2話

朝食
16,777
2021/01/29 13:44
AM 6:05




「んん……あれ 中也?」





目が覚めた太宰、だが隣にいたはずの中也の姿がなかった。





少し不安になり、ベッドから降りリビングへ行く。






リビングのドアを開けるとふわっと匂ういい香りとエプロン姿の中也が、





その姿に思わず笑みがこぼれる、やっと手に入れた恋人が自分のために朝食を作っている。





その光景を見て、嬉しくないわけがない。





「朝食かい?」




後ろから抱きしめそう聞くと、驚きながらも太宰同様、嬉しそうに微笑む中也





「あぁ、お前と二度寝したせいで、簡単なモンだがな。」




少し苛立っている様子の中也




だが、太宰にはこの苛立ちは二度寝したせいで、太宰に簡単なものしか作れなかった。という意味に取れている。(事実)




「簡単な物でも、中也の作ったのはなんでも美味しいから問題ないよ。」




ニコニコと笑い、そういう太宰に赤くなる中也





そんな中也を見て、ニヤリと笑う太宰





「中也の作ったご飯も美味しいけど、中也も美味しいよね~。」




「はぁ!? ………っ 太宰、やめろ!」




太宰は、中也の首元に顔を埋め舌を首に這わせる。




たったそれだけで、真っ赤になる中也





次は、服の中に手を伸ばす太宰だが、


「……んっ いい加減にしろ!!」





太宰の胸板を押し、距離を取る






「えー 良いじゃないか 「良くねぇよ!」ケチ~」





プクーっと頬を膨らませる太宰の姿は、子供にしか見えない。





「帰ってきたら、相手してやるから……(ボソッ 」






小さな呟きだったが、太宰の耳にはしっかり届いていた。





「じゃあ 今は、」



優しく触れた唇





「これで我慢するよ」





「ばーか。」






顔を手で覆って、真っ赤な顔隠そうとするが耳が赤いのが丸見えである。



______________
おまけ


「中也って、意外と純情なのかい?」




「ンな訳あるか、お前だからだよ。」




「…………なに今日デレ期なの?(困惑)」




「黙れ!!(赤面)」




***


早く結婚してしまえ


っていうか朝食関係無い

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