第2話

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2019/03/11 13:55





E⃣p⃣i⃣s⃣o⃣d⃣e⃣ O⃣n⃣e⃣







夢から覚めたのは3ヶ月前のこと。

幼稚園からずっと一緒で、同じ高校に入学した私達はいわゆる《幼馴染》だった。

幼馴染は結ばれるのが王道でしょ?

だって晴人の好きな物も嫌いな物も、起きてる時間も寝てる時間も、口癖も笑いのツボも誰よりわかってるには私だし。

それは晴人だって同じで、私の事誰より分かってるのは晴人だもん。

この先ずっと私の隣にいるのは晴人だって、

晴人だけだって、



当たり前みたいに思ってたから、



絶対にそうだって思ってたから、



















思ってたのに。


















私はそれを、信じて疑わなかった。













谷口 美咲 タニグチ ミサキ
晴人...!晴人!!ねぇ!聞いてる!?
村上 晴人 ムラカミ ハルト
!!  えっ?わりぃ、聞いてなかった
谷口 美咲 タニグチ ミサキ
も〜!ちゃんと聞いてよ!!
村上 晴人 ムラカミ ハルト
わりぃってw  で、なんだっけ?
谷口 美咲 タニグチ ミサキ
だから、お母さんがチケット手に入ったから2人で行っておいでってさ!
そう言って私は、強くにぎりしめていたバスケットの試合のチケットをハルトの顔の前に突きだした。
村上 晴人 ムラカミ ハルト
えっ!?まじ!!?行く行く!!美咲ママまじ神〜!!✨
谷口 美咲 タニグチ ミサキ
でしょ〜?  感謝してよね!



近頃晴人はボーッとして、視界にはあの子しかいない。

この前までは気のせいかと思ってたけど違うようだ。

その子の話ばっかりするようになったし、話しかけられるとしどろもどろになって顔を紅くする。




谷口 美咲 タニグチ ミサキ
...ごめんね、亜美ちゃんじゃなくて
村上 晴人 ムラカミ ハルト
んあ?なんか言った??
谷口 美咲 タニグチ ミサキ
なんにもないよ〜
村上 晴人 ムラカミ ハルト
はぁ?なんだお前??




なんとか私に気がないか色々試して見たけど、もうダメだ。

今回なんの成果も得られなかったら、
























諦めよう。







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