第2話

1.
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2021/03/28 05:41
病院から「すぐに来てほしい」と連絡を受けたのは、冬も本番を迎えた12月のはじめ頃のことだった。


その日はたまたま仕事が休みだったから、部屋を片付けながら夜の予定までの時間をゆっくりと過ごしていた。
朝早く、婚約者であるジミンから、
ジミン
ジミン
じゃあ今日の夜は美味しいご飯でも食べに行こうね
というお誘いを受け、
you
you
昨日も会ったのに今日も会うの?
と笑いながら、それでも心のどこか、3年も付き合っているのに飽きず私に会いたがってくれる彼のことを愛おしく思っていたりもした。



「イ・あなたさんですか?」
you
you
は、はいそうです。
あの、ジミンは……っ、ジミンは大丈夫なんでしょうか
「担当医とパクさんのご家族の方がお待ちです。
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