第10話

夜の公園で
985
2019/12/26 13:43
you
漢江公園だー!懐かしいー!
日も落ちて、街中の明かりが川に映ってきらめいていた。ナイトマーケットからは少し離れていて人もポツポツとしかいなかった。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
覚えてる?前にここに来たときのこと
you
もちろん!あの時は自転車で走っててめっちゃ気持ちよかったね
キム・ユンドン
キム・ユンドン
そうそう。帰りにあなたの自転車パンクしちゃって自転車屋まで2時間歩いたよね
you
あったあった笑
キム・ユンドン
キム・ユンドン
あなた半泣きで本当に焦った笑
you
うん。でも落ち込まないようにユンドンが寮での面白かったこととかずっと話してくれて嬉しかった。
遊覧船が目の前を通り過ぎて行く。途中で買ったアメリカーノを飲みながら、昔の話で盛り上がる。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
正直、あなたと別れたこと後悔してる
お互い、川を見つめて相手の顔が見れなかった。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
あなたと久しぶりに会って一緒にいて、やっぱり好きな気持ちがある。
you
うん
キム・ユンドン
キム・ユンドン
やっぱりダメかな?
you
私もユンドンのこと好きだよ
you
だけど、あの時ユンドンに伝えた気持ちは変わらない。ユンドンの足枷になりたくない。芸能の世界で頑張ってほしいと思うから。それに…
キム・ユンドン
キム・ユンドン
ヨンフン兄でしょ?
全て、わかっている。だからこそ改めて気持ちを伝えたかった。
you
まだ自分の気持ちがわからないままで、ユンドンと付き合うことはできないの。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
わかってる。でも、もう諦めないことにしたから。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
それをあなたに言おうと思って。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
ボクは諦めない。
またあなたに振り向いてもらえるよう、今まで以上に頑張るって伝えたかった。
you
わかった。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
お互い頑張ろう。
右手を出して、握手する。肩をポンポンと叩き抱きしめられた。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
ずっと好きだよ
これが正解なのか、あなたにはわからなかった。

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