第8話

気持ちの矢印は
1,040
2019/12/23 16:14
怒涛の3日間が過ぎ、それぞれのレベル再評価も終わった。ヨンフンはBからCに移動したけれど、心折れることなく、仲間と練習に励んでいる。
あなた自身も仕事に追われ多忙な毎日をすごし、あっという間に韓国での撮影が終わりに近づいていた。

you
お茶持ってきたよー
豆原一成
豆原一成
いつもありがとうございます。
川尻蓮
川尻蓮
お茶重いでしょ。手伝うよ。
お茶の入った段ボールケースをあなたから奪い、蓮くんが各自に配っていった。
you
私の仕事なのに
川尻蓮
川尻蓮
いいから、あなたも水分補給して。
you
ありがとう
お言葉に甘えて、あなたもお茶を一本取ってユンドンとヒチョンがいるそばに座った。
キム・ヒチョン
キム・ヒチョン
サボり?
you
休憩!笑
バシッと肩を叩くと、ヒチョンは痛い痛い肩折れたと大袈裟に演技した。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
毎回やってるね、そのコント笑
you
コント違う!
今度はユンドンの肩を叩くと、同じように痛い痛いと泣く真似をして、結局3人で大笑いして終わった。
you
そろそろ韓国の撮影終わるね。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
終わったらあなたは一旦ウチくるよね?
you
うん、荷物もあるから。
そう答えると、ユンドンは目を細めて嬉しそうに笑った。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
楽しみだなぁ
you
なんで?
キム・ユンドン
キム・ユンドン
あなたと一緒にいられるから
you
今も一緒にいるよ?
首を傾げてユンドンを見るがユンドンは目を逸らし言葉は出てこなかった。
キム・ヒチョン
キム・ヒチョン
2人っきりだからってことでしょ?
鈍感なヤツ、と呆れた顔でヒチョンが言う。
キム・ユンドン
キム・ユンドン
あなたはいや?
you
いやだったら最初から泊めてもらわないよ
キム・ユンドン
キム・ユンドン
ならよかった
子犬のように微笑むユンドンを見て、ちくりと胸が痛んだ。

ユンドンは、きっとまだーーー

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