怒涛の3日間が過ぎ、それぞれのレベル再評価も終わった。ヨンフンはBからCに移動したけれど、心折れることなく、仲間と練習に励んでいる。
あなた自身も仕事に追われ多忙な毎日をすごし、あっという間に韓国での撮影が終わりに近づいていた。
お茶の入った段ボールケースをあなたから奪い、蓮くんが各自に配っていった。
お言葉に甘えて、あなたもお茶を一本取ってユンドンとヒチョンがいるそばに座った。
バシッと肩を叩くと、ヒチョンは痛い痛い肩折れたと大袈裟に演技した。
今度はユンドンの肩を叩くと、同じように痛い痛いと泣く真似をして、結局3人で大笑いして終わった。
そう答えると、ユンドンは目を細めて嬉しそうに笑った。
首を傾げてユンドンを見るがユンドンは目を逸らし言葉は出てこなかった。
鈍感なヤツ、と呆れた顔でヒチョンが言う。
子犬のように微笑むユンドンを見て、ちくりと胸が痛んだ。
ユンドンは、きっとまだーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。