グループバトル評価が終わると、すぐにコンセプト評価の練習が始まった。
オリジナルの楽曲に皆気合いを入れ直して練習している。
Black Outの練習室を開けて声をかけるが、ヒチョンの姿はなかった。
飲み物、と言うことは階段ホールのとこかなと向かうがそこにもいない。
窓の外を見ると、ベンチに腰掛けてる姿が見えた。
すぐに外へ出てベンチへ行く。
真後ろに行ってもその人は全然気付いてくれない。
顔を覗き込むとやっと目があった。
ヒチョンは首を横に振る。
力なく、ヒチョンが微笑む。
泣きそうな顔でずっと微笑んでるだけで、ヒチョンはなにも答えてくれない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。