第11話

第11話
1,766
2020/01/01 00:24
壱馬side
壱馬
よし、終わった。
あなた

壱馬ありがと!

あなたの髪をゆっくり乾かしていると、気づけば1時半ぐらいになっていた
時間遅いし帰るか。
壱馬
じゃあもー遅いし俺帰るわ。
そう言って帰ろうとすると…
キュッ
あなたが俺の袖をつかんでこう言った
あなた

もー帰っちゃうの…?

壱馬
え、
あなた

あ、いや、ご、ごめん

あなたが1人で焦ってるからまた意地悪してやろ笑
壱馬
なに、俺と一緒にいたいの?笑
あなた

う、うん…

あれ、今日はやけに素直じゃん。
壱馬
じゃあ俺風呂入ってきてもいい?
あなた

うん…

なんかあんま元気ない…?
壱馬
大丈夫、すぐ戻ってくるから。
ここで待ってろ。
あなた

分かった、待ってる!

壱馬
おう。
〜数分後〜
あなた

Zzz…

壱馬
あなたー、もどったよー
って寝てるし笑 疲れてんのかな?
あなたのために早く戻ってきたのに…まあいいや、気持ちよさそうに寝てるし笑
壱馬
あんま無理すんなよ、あなた。
このままここであなた寝かしとくと風邪ひきそうだしあなたの部屋連れてくか。
壱馬
え、あなた軽っ…
あなた

ん…?

壱馬
あ、あなたごめん起こしちゃった?
あなた

え、私寝ちゃってた!?

壱馬
うん。すんごい気持ちよさそうに寝てた笑
あなた

ごめん…せっかく壱馬いるのに…

壱馬
そんなこと気にすんなって笑
でさ、俺ここのソファで寝てもいい?
あなた

それは壱馬ダメ!私が一緒にいてって言ったのにソファは体痛くなりそうだし…あ!私のベッドで寝て?

壱馬
え、じゃああなたはどーすんの?
あなた

私は…まあ、ソファで…

壱馬
俺がベッドなのにあなたがソファって1番ダメだろ笑 俺がここで寝るからあなたはベッド行けよ。
あなた

えー、あ!思いついた!ふたりでそこに布団敷いて寝よ!

壱馬
あー、いいよ?別に笑
そう言ってふたりで布団を敷き始めた
軽い気持ちでそう答えてしまったけどよく考えるとあなたの隣で寝るってことだよな…
なんですんなりおっけーしたんだ俺…バカだ…
壱馬
あなた?
あなた

なに?

壱馬
俺やっぱソファで寝てもいい?笑
あなた

え、なんで?あなたの隣、嫌…?

そんな心配そうな顔でこっち見られたら断れねぇだろ…
壱馬
ごめん、やっぱここで寝るわ笑
あなた

やった!

結局ふたり隣で寝ることになった
あなたside

10分ぐらい前に布団に入ったんだけど、全然寝れない…暗いからさっきのおばけ出てきそう…
隣の壱馬を見ると…
壱馬
Zzz…
寝てるし笑
私も頑張って寝よ!そう思っていると…

ガタッ
あなた

!?

どこからか物音がした。
あなた

大丈夫、だよね…?

おばけじゃないとわかっていても少し不安になる
あなた

どうしよ…余計寝れないよ…

すると…
壱馬
あなた、寝れないの?
あなた

え、壱馬起きてたの…?

壱馬
いや、今起きた。あなたは?
あなた

えっと、まあ、ついさっき…

壱馬
うそつけ笑 ほんとは寝てないんだろ?怖いことでも思い出した?
あなた

う、うん…

なんで壱馬には全部バレるの!?
壱馬
しょーがねぇーな
そう言って壱馬はあなたの腕を引っ張った
あなた

え…!?

壱馬が腕を引っ張った勢いでそのまま壱馬の腕の中にすっぽり入る
目の前には壱馬しか見えない
あなた

か、壱馬…?

壱馬
これで怖いもんなんも見えねぇだろ。
いや、見えないけどそーいう問題!?笑
あなた

あ、ありがと壱馬…

壱馬
ん、
壱馬はそれだけ言うと、静かにあなたの頭を撫でた。
壱馬
おやすみ、あなた
あなた

う…ん…Zzz…

今日の壱馬はいつにも増してかっこよかったなぁ、なんて。

プリ小説オーディオドラマ