壱馬side
あなたの髪をゆっくり乾かしていると、気づけば1時半ぐらいになっていた
時間遅いし帰るか。
そう言って帰ろうとすると…
キュッ
あなたが俺の袖をつかんでこう言った
あなたが1人で焦ってるからまた意地悪してやろ笑
あれ、今日はやけに素直じゃん。
なんかあんま元気ない…?
〜数分後〜
って寝てるし笑 疲れてんのかな?
あなたのために早く戻ってきたのに…まあいいや、気持ちよさそうに寝てるし笑
このままここであなた寝かしとくと風邪ひきそうだしあなたの部屋連れてくか。
そう言ってふたりで布団を敷き始めた
軽い気持ちでそう答えてしまったけどよく考えるとあなたの隣で寝るってことだよな…
なんですんなりおっけーしたんだ俺…バカだ…
そんな心配そうな顔でこっち見られたら断れねぇだろ…
結局ふたり隣で寝ることになった
あなたside
10分ぐらい前に布団に入ったんだけど、全然寝れない…暗いからさっきのおばけ出てきそう…
隣の壱馬を見ると…
寝てるし笑
私も頑張って寝よ!そう思っていると…
ガタッ
どこからか物音がした。
おばけじゃないとわかっていても少し不安になる
すると…
なんで壱馬には全部バレるの!?
そう言って壱馬はあなたの腕を引っ張った
壱馬が腕を引っ張った勢いでそのまま壱馬の腕の中にすっぽり入る
目の前には壱馬しか見えない
いや、見えないけどそーいう問題!?笑
壱馬はそれだけ言うと、静かにあなたの頭を撫でた。
今日の壱馬はいつにも増してかっこよかったなぁ、なんて。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。