第12話

第12話
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2020/01/01 17:56
(ちょっととばしまーす笑)

あなたside

今日は1日中雨。ジメジメしてて憂鬱な日だ。
あなた

はぁぁぁぁ〜

あなた?どーしたの?
あなた

あー、いや、なんとなく雨嫌だなって

僕も〜
今日は雨だから屋上で集まれないし最悪だ。
しかもいつも昼休み一緒にいるはずの長谷川くんはなぜか昼休みだけいなかった。
今日の授業はうける気なかったから全授業爆睡。
先生
おい!お前また寝てんのか!今日は1人で教室の掃除してから帰れよ!
あなた

はぁ!?まじ最悪…

あなたおつかれ笑
部活行く人や帰る人が教室から出ていって私1人になってしまった。
適当に掃除して、早く帰ろ。
あなた

よし!終わった!適当だけどまあ、いいや!

教室を出て校舎を出ようとした。
外を見るとあることに気づいた。
あなた

傘忘れた…

走って帰ろうと思っても外は土砂降り。
まあ、傘忘れた私が悪いんだし、走って帰ろう。走り出そうとしたその時…
ちょっと待って、
後ろから腕をつかまれた。
あなた

は、長谷川くん…?

あなた、今から帰るの?
あなた

そ、そうだけど…長谷川くん、どーしたの?

そう言ってつかまれたまま腕を見ると、慌ててすぐに手を離した
ご、ごめん、あなたが走って帰ろうとしてるのが見えたからつい…
あなた

そっか、長谷川くんも帰るの?

うん、まあ、帰るけど…
あなた

けど、なに?

嫌だったらいいんだけど、一緒に帰らない?
あなた

いいよ!帰ろ!あ、でも私傘持ってない…

あ、僕傘2個持ってるから1個貸してあげるよ笑
あなた

なんで2個?笑

いつも持ってる折りたたみと、今日持ってきた普通の大きい傘
あなた

そーなの笑 ありがと笑

いーえ笑
そう言って樹は大きいの方の傘を差し出してきた
はい!
あなた

私、大きい傘じゃなくて折りたたみでいいよ?貸してもらうのに申し訳ないし…

ううん、あなたはそっち使って!
あなた

でも…

あなた女の子だし、それぐらいするよ?笑
そんなこと普通に言われたら照れるよ…
あなた

あ、ありがと笑

ってこんなこと言っちゃったけどなんか恥ずかしいな…
そう言ってちょっと照れだした長谷川くん、
自分で言っといて照れるなんて、なんか可愛い笑
そんな話をしながらふたり並んで歩きだした
けれど、私の中にひとつ疑問が浮かんだ
私は教室で掃除していたはずなのに長谷川くん何してたんだろ…
あなた

なんで長谷川くん帰るのこんな遅いの?

な、内緒、
なんか様子がおかしい笑
あなた

気になる!教えてよ笑

すると長谷川くんはためらいながらこう言った
あなたのこと、待ってた…
あなた

へ?

長谷川くんの顔が少しだけ赤くなったような気がした、けど気のせい?
あなた

なんで私のこと…?

あ、いや、あなたと一緒に帰りたくて…ダメだった…?
それって、どういうつもりで言ってるの?

なんて思ったけどその言葉がちょっと嬉しかったりして?
あなた

いや、全然!逆に一緒に帰ってくれて嬉しい!

そっか、よかったぁ…
安心したのか、長谷川くんはいつものように笑顔になった

今日の長谷川くんはいつもと少し違うように見えた

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