第48話

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2020/11/25 14:00
~あなたの部屋(朝)~

いつも通り学校へ行く準備をしていたらチャイムが鳴った。一瞬、元カレ(大我_たいが_)かと思いドアを開けることをためらった。すると…
モトキ
モトキ
俺だよ!
モトキの声が聞こえてホッとした。そしてドアを開けてモトキを部屋へ入れる。
モトキ
モトキ
おはよ!ん?顔色があんまり良くないね…大丈夫?
(なまえ)
あなた
うん…大丈夫…
モトキは優しく抱きしめてくれた。やっぱりモトキといると落ち着く。
モトキ
モトキ
何かあった?
(なまえ)
あなた
今モトキが来たとき、一瞬、元カレが来たのかと思った…
モトキ
モトキ
そっか…
(なまえ)
あなた
いつ私の前に現れるのかと思うと…怖い。本当は会いたくないのに…
思わずモトキを抱きしめている手に力が入る。それに気付いたモトキも抱きしめる腕に力が入る。
モトキ
モトキ
俺が…俺らがいるから大丈夫!
(なまえ)
あなた
ありがとう…
モトキ
モトキ
あなたは俺のこと好き?
(なまえ)
あなた
大好き!
モトキ
モトキ
俺は…好きじゃない。
(なまえ)
あなた
えっ?
一瞬にして、目の前が真っ暗になった。立っているだけでやっとだった。
モトキ
モトキ
あなた?
モトキの声もあなたには聞こえていなかった…
モトキ
モトキ
あなた!!
(なまえ)
あなた
!!
あなたはモトキの腕の中から出ようとしたが、なかなか離してくれない。
(なまえ)
あなた
離して…
モトキ
モトキ
ちょっと、まだ話終わってない!
(なまえ)
あなた
もうモトキとはいれない…
私と別れてくださ…
モトキはあなたの言葉を遮るようにキスをする。
モトキ
モトキ
落ち着いて…俺の話聞いて…
(なまえ)
あなた
わかった…
あなたは目に涙をためて下を向いていた。
モトキ
モトキ
ごめん!そんなにショック受けるとは思わなくて…
(なまえ)
あなた
・・・
モトキ
モトキ
あなた、こっち向いて?
(なまえ)
あなた
イヤ…向きたくない。
モトキはあなたの頬を両手で包み、顔をあげる。
モトキ
モトキ
あなた…愛してる!
(なまえ)
あなた
でもさっき好きじゃないって…
モトキ
モトキ
うん、好きじゃなくて愛してる!好きなんてもうとっくに過ぎてる!
(なまえ)
あなた
本当?
モトキ
モトキ
本当!マジで愛してる!
(なまえ)
あなた
モトキ~(泣)
モトキ
モトキ
わぁぁっ!ごめんね?泣かせるつもりはなかったんだ、ごめんね!
(なまえ)
あなた
モトキに嫌われたかと思った…
モトキ
モトキ
泣かないで…
モトキはあなたの涙を拭いた!
モトキ
モトキ
そう簡単に嫌いにはならないよ!
(なまえ)
あなた
うん…
モトキ
モトキ
でさ…あなたは俺のこと大好きなの?
(なまえ)
あなた
うん、そうだけど?
モトキ
モトキ
あぁ…まだ大好き止まりなんだ…
(なまえ)
あなた
ん?
モトキ
モトキ
いつになったら愛してくれるの?
俺はもう愛しているのに…
(なまえ)
あなた
モトキ…
モトキ
モトキ
んー?
(なまえ)
あなた
愛してる!
モトキ
モトキ
…本当に?
(なまえ)
あなた
本当に!
モトキは嬉しさのあまりあなたに抱きついた…が、勢いあまってあなたを押し倒した。
(なまえ)
あなた
!!
あなたは驚きのあまり声が出せなかった。モトキはあなたの目を見つめた。あなたもモトキの目を見つめていた。
モトキ
モトキ
・・・
(なまえ)
あなた
・・・
モトキの顔がゆっくりと近づいてくる。あなたはそっと目を閉じる。軽く唇にキスが落とされる!

チュッ💋

そしてまた見つめ合う…

モトキはあなたの後頭部に手をまわした。
あなたもモトキの首に手をまわした。

そして軽いキスから深いキスへと変わる…
何度も角度を変えてのキスが続いた。
モトキ
モトキ
んッ……ダメ!
(なまえ)
あなた
ダメなの?
モトキ
モトキ
これ以上したらとまらなくなる。学校も行かないとだし…
(なまえ)
あなた
そうだね…じゃぁ、また今度ね!
シルク(LINE)
シルク(LINE)
おーい!待ってるんだけど!
マサイ(LINE)
マサイ(LINE)
イチャついてないで早くこい!
モトキ(LINE)
モトキ(LINE)
今行くよ!
(なまえ)(LINE)
あなた(LINE)
ごめんねー!
急いでシルク達のもとへ向かった。
~クラス~
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
おは!今日から一緒に下校する。
(なまえ)
あなた
立輝はいいの?
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
大丈夫!それよりいつ大我(たいが)が現れるかわからないからね!
シルク
シルク
ホント、厄介だよな!
マサイ
マサイ
モトキからあなたを奪うなんて無理だろ!そして今更だし…
モトキ
モトキ
絶対渡さない!
~下校中~
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなた!
(なまえ)
あなた
・・・
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
何の用?
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなたとやり直したい!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
あなたにはモトキがいるから無理よ。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
絶対、俺の方が幸せにしてあげる!
(なまえ)
あなた
・・・
元カレ(大我)
元カレ(大我)
俺、お前と別れて気付いたんだ。自分が思ってたよりお前を必要としてたこと。浮気したのは本当に悪かったと思ってる!本当にごめん!
(なまえ)
あなた
やり直すことはできないよ。私にはモトキがいる。離れることはできない。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
どうしてもダメなのか?
(なまえ)
あなた
ごめん!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなたが好きなんだ!
(なまえ)
あなた
ごめん!
大我はいきなりあなたの腕を掴んで自分に引き寄せキスをした。あなたは離れようとするが抱き寄せる力が強くて身動きが取れない!
モトキ
モトキ
やめろ!
シルク
シルク
あなたから離れろ!
マサイ
マサイ
その腕を離せ!
モトキ達は元カレとあなたを離そうとした。
すると、突然、大我が泣き出した。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
本当に好きなんだ…お前しかいない…
(なまえ)
あなた
大我…
元カレ(大我)
元カレ(大我)
お願いだ!やり直しさせてくれ!
(なまえ)
あなた
大我、ごめんね。私にはモトキがいるの。大我もちゃんと前を向いて!いつまでも私との思い出に縛られないで!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなた…
(なまえ)
あなた
ずっと思っててくれてありがとう!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
…グスっ(泣)
(なまえ)
あなた
泣かないで!
大我はあなたを抱きしめた!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
幸せになって。あなたの笑顔が好きだから。俺も負けないくらい幸せになる。まだ時間かかるかもしれないけど…
(なまえ)
あなた
きっと素敵な人がいると思う。ただ
浮気は絶対ダメだよ!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
あなたで学習しました!
(なまえ)
あなた
そうね!彼女できたら悲しませないようにしないとね。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
もし俺が…浮気しなければずっと一緒にいれたのかな?
(なまえ)
あなた
それは…わからない。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
だよね…
(なまえ)
あなた
でも今回、大我に会えてよかった。
ツラい別れ方だったから。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
少しはいい思い出になった?
(なまえ)
あなた
うん!
モトキ
モトキ
いい雰囲気のとこ悪いけど、いい加減離れてくれない?
モトキはあなたを抱き寄せた。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
彼氏、あなたを幸せにしてやってよ!
モトキ
モトキ
言われなくても。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
もし、泣かせるようなことがあったらすぐ奪いに来るから。
モトキ
モトキ
そんな心配は不要だよ。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
んじゃ…俺行くわ!またな!
モトキ
モトキ
また…はあるかわかんないけどな。
元カレ(大我)
元カレ(大我)
誰かに取られないようにちゃんとそばにいろよ!
モトキ
モトキ
それも心配不要!
元カレ(大我)
元カレ(大我)
じゃあな!
(なまえ)
あなた
ありがとう!
大我は後ろを向きながら手を振って去って行った。
モトキ
モトキ
何だよ、アイツ…最後いいやつになって去って行きやがって…
シルク
シルク
それ俺も思った…
マサイ
マサイ
よかったな、あなた。
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
ツラい思い出も少しは変わったかな?たぶん、大我が変わったんだね。
モトキ
モトキ
いいやつだからってアイツに気持ち
戻っちゃダメだからな。
(なまえ)
あなた
それはないなー。
シルク
シルク
あなたはモトキのことめちゃくちゃ
好きだもんな!
マサイ
マサイ
モトキもあなたのことめちゃくちゃ
好きだもんな!
モトキ
モトキ
おー、わかってるじゃん!
茉莉(まつり)
茉莉(まつり)
見てればわかる!
(なまえ)
あなた
みんなありがとうね。
みんなスッキリした気持ちで帰りました。

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