あなた視点
メイドとして、数週間がたった。幹部から溺愛され、敬語も抜けていった。
ある時こんな言葉が
まぁ演技なんだけどね。
ターゲットからのお誘い。これ程殺すのに適している時間はもう無いだろう。
今日でメイドを辞めよう。
書類を片付け、オスマンの部屋の前まで来た。
コンコンコン
いつもよりも、テンションが高いオスマンを殺すと思うと、こちらもテンションが上がってくる。
白いテーブルの上にマカロンやティラミス、カップケーキなどの高そうな、デザートが沢山ある。
「お茶をいれてくるめう!」と言うって、席をたった。
持ってきた、睡眠薬をマカロンの中に入れた。
オスマンは私にフレーバーティーを差し出した。
フレーバーティーを飲みながら、そんな都合のいいことを思った。
さっきまでのゆるゆるした雰囲気語尾ではなく、ドスの聞いた低い声で言うわれた。
ちっまた計画が狂った。だが私には薬の耐性があるので、あんまり睡眠薬の効果は出ていない。
鎌を取りだし、オスマンの首を狙い、全速力で足を動かす。
メイドの姿では、闇の力は使えない。だから自分の力で勝たなくてはならない。
そうだった。ムキになる必要は無かったんだ。ただこいつを
殺すだけだから
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。