ここはIsolation児童養護施設
そこで起こった奇跡の出会いとも言える6人の話
【七守視点】
初めてここに来て、色々な人がいた、年齢も様々だった。
俺はそこからみんなと仲良くなった
そして此処は高校生になったら出ていくということが新たにわかった
数カ月後
施設の人が言ってから
そういうと、琥龍くんは走り去っていった
そんな声が聞こえてきた
俺はついていってみることにした
この目は…絶望した目?口は笑ってるけど目が笑ってない
琥龍くんはそう言って走っていった、俺は追いかけれなかった
その瞳に涙が浮かんでいたから…
そうして俺は部屋に戻った
此処は小部屋のような自室があって6人1つのグループとして生活している。
俺は今まで一人だったため一つのグループに入っていた
でもころんくんが来たので二人でペアを組んでいた
そして俺は夕食の時間まで本を読んだ
俺は持っている懐中時計を見ながら本を元に戻した
夕食、お風呂が済んで
自室には琥龍くんがいた、俺はできるだけ自然に
そう聞いた
俺はベットに入って懐中時計を巻いて仰向けになっていた
やっぱり夜になると悲しくなる…
何故か夜は、“あの日”のことを思い出す…
幸せが壊れたあの日を…
【琥龍視点】
児童養護施設に来て、色んな人を見たでも、僕は一人が良かった
あの人にはひどいことを言った、まさか部屋が同じだとは思わなかった
名前も聞いてないのに…
僕は色々あって疲れてるのかな…
当たり前だった日常は一瞬で崩れ去り…悲しい思い出として心に巣を作る…
もう二度と戻らないとわかっている日常を思い出しては泣く日々…
何度も繰り返す夢…
正直もう限界だった…
【七守視点】
時計の針は1:00を示していた
俺はそっと声のするベットの方を見る
その時俺はまた鮮明に思い出した、まるであのときに戻ったように鮮明に…
体をゆさゆさと揺さぶる
【琥龍視点】
どうやら僕は魘されていたらしい…たしかに冷や汗はかいてるし、涙を出てる…また、あの夢…
あの夢を見たからだろう…
振り払うのは簡単だと思う…でも…無里だった、とても真剣な目で、でも…優しい目で僕を見ていたから…
僕は…話した、事件に巻き込まれ両親を失ったこと…
途中で詰まったりしたけど七守さんはずっと真剣に聞いてくれた…
僕の、一番言われたかった言葉、大人の人達は誰も言ってくれなかった…ただ“可哀想”という目で同情してくれるだけだったから…
【七守視点】
ころんくんはゆっくりと話してくれた、
とても悲しい出来事だと思った、俺なんかよりもよっぽど理不尽で…
俺が周りから一番求めていた言葉をころんくんにかけた…
ころんくんはとても泣いていた、泣きつかれたのか、そのまま眠ってしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。