第10話

児童養護施設での出会い(前編)
947
2021/08/17 00:21
ここはIsolation孤独児童養護施設
そこで起こった奇跡の出会いとも言える6人の話
【七守視点】
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…今日から、よろしくおねがいします。
初めてここに来て、色々な人がいた、年齢も様々だった。
施設の人
紫月 七守しづき ななもりさんです。
中1ですね。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
コクッ
施設の人
みんな、仲良くしてあげてね。
俺はそこからみんなと仲良くなった
そして此処は高校生になったら出ていくということが新たにわかった
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
あと…3年
数カ月後
施設の人
今日はここに新しい子が来ました。自己紹介してくれる?
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍あおなぎ ころんです…
よろしくおねがいします。
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
小6です、、、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
(俺より一つ下か…)
施設の人
仲良くしてあげてくださいね。
施設の人が言ってから
モブ
ねぇねぇ!ころんくん!仲良くしよ!
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
ごめんなさい…
そういうと、琥龍くんは走り去っていった
モブ4
何なのかな?あの子
モブ
仲良くできなそう…
モブ2
難しいだろうね
そんな声が聞こえてきた
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…何処に行ったのかな?
俺はついていってみることにした
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
キョロキョロ
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
あ、こっちか。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
(向こうは…屋上に続く道だけど…)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
ッチ、屋上は行けないか…外探そ…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
(…何かあったのかな?)
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ねぇ!
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
ビクッ
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
な、なんですか?
この目は…絶望した目?口は笑ってるけど目が笑ってない
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
そこで何してるのかなって
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
…あなたには関係ないです。一人にさしてください
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
でも…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
いいじゃないですか!僕が何したって!
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
っ!すみません。
琥龍くんはそう言って走っていった、俺は追いかけれなかった
その瞳に涙が浮かんでいたから…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…また明日聞きに行こ、、、
そうして俺は部屋に戻った
此処児童養護施設は小部屋のような自室があって6人1つのグループとして生活している。
俺は今まで一人だったため一つのグループに入っていた
でもころんくんが来たので二人でペアを組んでいた
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
気まずいだろうな…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
まだ夕飯まで時間はあるから…大丈夫だけど、寝るときが…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…どうしよ、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
考えても仕方ないか…本でも読もうかな
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
図書館行こ〜っと
そして俺は夕食の時間まで本を読んだ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
もうこんな時間か
俺は持っている懐中時計を見ながら本を元に戻した
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
夕飯にして、お風呂入って、何も考えずに寝よ。
夕食、お風呂が済んで
自室には琥龍くんがいた、俺はできるだけ自然に
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ころんくん。もう寝る?
そう聞いた
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
コクッ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
わかった。じゃあ電気消すね。
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
はい…、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
おやすみ
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
俺はベットに入って懐中時計を巻いて仰向けになっていた
やっぱり夜になると悲しくなる…
何故か夜は、“あの日”のことを思い出す…
幸せが壊れたあの日を…
【琥龍視点】
児童養護施設に来て、色んな人を見たでも、僕は一人が良かった
あの人にはひどいことを言った、まさか部屋が同じだとは思わなかった
名前も聞いてないのに…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
(でも、さっきは優しく声をかけてくれたよね…なんでだろう、、、普通無視したりすると思うけど…)
僕は色々あって疲れてるのかな…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
(もぅ、、やだよ…)
当たり前だった日常は一瞬で崩れ去り…悲しい思い出として心に巣を作る…
もう二度と戻らないとわかっている日常を思い出しては泣く日々…
何度も繰り返す夢…
正直もう限界だった…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
(考えても仕方ないか…もう寝よ…)
【七守視点】
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ん…目が覚めちゃったな…
時計の針は1:00を示していた
???
うぅ、はぁ、はぁ、や、だよ…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
この声は…ころんくんかな…
俺はそっと声のするベットの方を見る
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
お、母さん…お父、、さん死な、ないで
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
はぁはぁ…うぅ、ゴホッゴホッ、グスッ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
魘されてるのかな…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
起こしたほうがいいよね…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
なん、で、先に、死ぬ、、、の?お母さん、お父さん……、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
っ!
その時俺はまた鮮明に思い出した、まるであのときに戻ったように鮮明に…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
お父さん、お母さん
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ううん、それより早く起こさなきゃ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ころんくん、ころんくん!
体をゆさゆさと揺さぶる
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
うぅ…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
あ、あなたは…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
あ、起きた…名乗ってなかったね俺は七守、紫月七守だよ。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ころんくんが、魘されてたから…心配になって
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
…ありがとうございます
【琥龍視点】
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
(目を覚ますとそこにはあの人がいた)
どうやら僕は魘されていたらしい…たしかに冷や汗はかいてるし、涙を出てる…また、あの夢…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
…ありがとうございます
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
いいけど、どうかしたの?
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
どうって?、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
お父さん、お母さん、って、、、
あの夢を見たからだろう…
振り払うのは簡単だと思う…でも…無里だった、とても真剣な目で、でも…優しい目で僕を見ていたから…
僕は…話した、事件に巻き込まれ両親を失ったこと…
途中で詰まったりしたけど七守さんはずっと真剣に聞いてくれた…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
そっか、ころんくんはよく頑張ったね。偉いよ
僕の、一番言われたかった言葉、大人の人達は誰も言ってくれなかった…ただ“可哀想”という目で同情してくれるだけだったから…
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
うぅ、グスッありがとう…ございます
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
よしよし…大丈夫だよ。俺はどこにも行かないから、、、
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
うん…
【七守視点】
ころんくんはゆっくりと話してくれた、
とても悲しい出来事だと思った、俺なんかよりもよっぽど理不尽で…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
そっか、ころんくんはよく頑張ったね。偉いよ
俺が周りから一番求めていた言葉をころんくんにかけた…
ころんくんはとても泣いていた、泣きつかれたのか、そのまま眠ってしまった
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…両親が事件に巻き込まれ死亡…聞いたことのあるニュース、たしかに容疑者は精神疾患を患っていたんだったけな。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
その人のせいでころんくんの楽しかった日々は崩されたんか…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ねぇ、お父さん、お母さん、俺はころんくんを助けることができるかな…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
このまま寝たら…俺もうなされちゃうよ、グスッ
涙菜
涙菜
今回はななころの出会いでしたね。
涙菜
涙菜
二人とも両親をなくした者同士…
涙菜
涙菜
共感できる部分はあると思います。
涙菜
涙菜
これは雑談ですけど…フォロワーさん50人突破ありがとうございます。
涙菜
涙菜
まさか超えるとは思いませんでした…嬉しいです(*´ω`*)
涙菜
涙菜
それではこの辺で
涙菜
涙菜
みなさん、本当にありがとうございます

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