第4話

すとぷり、ジェルくんの過去編
1,104
2021/07/01 13:08
橙星 じぇるあかせ じぇるの過去編(中学1年生)
友達
なーなーじぇる。今日も遊べねぇのか?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
うん、ごめんな!勉強があるから
友達
お前ん家の親厳しいよな〜中1から受験の勉強なんて
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
そうか?俺は毎日勉強漬やったから、あんまわからへんわ
友達
そんなもんか?中1と言ったら遊びやのに
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
そうなんやな、まぁ、また誘ってや
友達
おう!じゃ勉強頑張れよ!
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ありがとなー
俺の家はそうだった…父も母も良い大学に行っていて、良かったことがたくさんあったからだろう…
勉強に関してはとても神経質になっていた。
小学生の時から中3の勉強をし、中学に入った今では高校の勉強と、中学の総復習をしていた、友達と遊ぶ時間もなく…毎日毎日勉強の日々
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
…早く家に帰って勉強せんとな…また家庭教師を増やされる前に
中間テスト、期末テスト、一回ずつ終わった。
結果としてはどちらも学年一位の“497点”と“895点”
だったが、親は中学のテストで満点取れないのはおかしいということで家庭教師を増やされたのであった
帰宅
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ただ今戻りました
お母さん
あら?少し遅かったじゃない
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
すみません…友達との遊ぶ約束を断っていたので…
お母さん
はいはい、そんな言い訳はいいから早く勉強してらっしゃい
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
すみません…わかりました。
自室
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
よし…勉強するか…
勉強中
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(勉強中の休憩は合計で5分…監視カメラがあるため、5分より長く休憩してしまうと怒られる…)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(やっぱり、勉強漬けじゃあ、しんどくなるな…)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(今、辛いや…俺も遊びたいんやけどな…!ダメダメ、弱音を吐く暇があるならもっと集中しないと)
そうやって、毎日毎日、辛くても勉強はやめれなくて…
俺の心はもう、限界に達していた
そうして夜の21:00
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
お母様、終わりました。
お母さん
あぁ、そっか、なら寝なそうじゃないと身につかない
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
分かりました。おやすみなさい。
自室
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
明日、土曜だし、図書館にでも行こうかな…
俺は毎週週末になると図書館に行く。
理由としては場所を変えることで勉強がはかどるっていうのもあるけど、何より親の目が届かないから気楽にできるのだ
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
おやすみなさい…
次の日(5:30)
ピピピッピピピッ
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
むー…もう5:30か…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
起きないとな…今日は数学と社会の勉強をすると…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
よし、朝食を食べて…6:00には勉強できるようにしないと…ハァ
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
図書館には15:00くらいから行くとするかな…その前に許可をちゃんと取っとかなな
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
お母様、少しお時間をよろしいですか?
お母さん
どうした、手短にな
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
わかっております。今日15:00より、図書館に行きたいのですが、よろしいですか?
お母さん
あぁ、いいよ。勝手に行ってきな
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ありがとうございます
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
それでは、勉強をしてくるので、また。
お母さん
ちゃんとしろよ。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
分かりました
ちょうどこの頃からだろうか…俺は疑問を抱いていた。
親子は皆、お母様と呼んでいるのだろうか?親の言うことは必ずしも絶対と言えるのか、と。
中学の友達は皆お母様のことをお母さんや、ママと話していたから。
自室
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
よし!勉強するか。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
その前に15:00にタイマーをセットしてっと…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
どうしようか…とりあえず朝は社会などの暗記問題やな。
15:00
ピピピッピピピッ
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
!もう、15:00か、準備して図書館に行こうっと…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
お母様、行ってまいります。
玄関でリビングの方に向かってポツリという、決して戻っては来ないとわかっていても
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ふぅ!外の空気はやっぱええなー
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
じゃ、電車に乗っていくか…
電車内
ガタンゴトン、ガタンゴトン
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
電車に揺られるのもええな…眠たくなる…まだ駅に余裕はあるし、少し寝ようかな
数時間後…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
!!寝過ごした?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
次は、もう終電か
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
二駅も寝過ごしたなー
と思いながら、でも久しぶりによく寝れたし、気分がスッキリした
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
むぅ~よく寝たなぁー…あ!きれいな海…ここらへんにあったんやなー
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
どうせ次が終電だし、降りて見に行ってみようかな…
気分転換、気分転換と心の中で言い聞かせながら俺は終電の電車を出て、電車で見た海に行った
その頃にはもう夕方になっていて晴天だった今日は夕日の光が海にキラキラしていて、とてもきれいな現実ではないような感じがした…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
わぁ、きれいやな…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
はぁ、今なら何もかもどうでもいいやって思えるわ
その声を誰かが、聞いていたのだろう…
???
どうしたの?大丈夫?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
え?あ、大丈夫です。
???
無理しなくていいよ。俺もこの夕日と海を見ているときは嫌なことも忘れれて好きだから
???
あぁ、名乗ってなかったね
???
俺は、赤城 莉犬あかぎ りいぬ
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
まぁ、気軽に莉犬って呼んでね
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
うん…よろしく莉犬。
名乗っていいのか、少し迷った、でも相手には失礼だしという気持ちでどうしたらいいかわからなくなった、そんなとき莉犬は
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
別にあなたは名乗らなくていいよ。だって見ず知らずの人に名前を名乗ったあとが怖いからね
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
でも、そしたら莉犬はなんで名乗ったん?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
俺、か俺は別にいいんだ、だって愛されてないんだから…
その時、莉犬はとても切なそうで、遠くを見て、
そして、何よりも目が潤んでいた
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
…そっか、俺は橙星 じぇるあかせ じぇる…莉犬、俺と友達になろ?
俺は自然とそう言っていた、俺も友達は欲しかったし、何よりもそんな顔をしてほって置けるほどの精神は持ち合わせてなかったからだ、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
え?
莉犬はとてもびっくりしていた。でも、すぐに
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
うん!これからよろしくね!
莉犬はとても笑って言った、その笑顔は眩しくてでも、そこに流れた一筋の涙の跡はきれいでこんなにも見惚れたのは初めてだと思った
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
あはは、なんで泣いてるんだろうね…嬉しいのに…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ギュッ、莉犬無理せんででええんやで
あの無邪気な笑顔の裏には莉犬の壮絶な過去があって頑張ったんだなぁとおれは思った
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
じぇるくん…ありがとう。でもじぇるくんも無理しないでね
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
俺には無理になったら最終手段があるから…じぇるくんにも教えてあげようか?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
え?最終手段?うん…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
俺が最後まで頑張れるのは最悪、児童養護施設に相談できるからなんだ!
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
児童養護施設…親との関係で児童を預かるところか?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
うん!俺は無理になったらあそこに相談するつもりで毎日頑張ってるんだ!!
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
なるほど、俺もいけるのかな…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
じぇるくんはどんな悩みを抱えてるの?
優しく問われて俺は気づいたら莉犬に家の勉強の厳しさについて話していた、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
そっか、たしかに勉強は大切だけどそこまでしても意味ないと思うな、だって自分の楽しいことがあるから嫌なことにも頑張ろうってなるから…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
それにじぇるくん、それは愛とは言えないよ…それはただの押し付け
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
押し付け、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
じぇるくん。ギュッじぇるくんはじぇるくんのしたいことをやって生きる権利があるんだから、そんなに親に従わなくてもいいんだよ。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
でも親に従わないと…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
もーじぇるくん…大丈夫だよ。親の言いなりになる人生なんてつまんないでしょ!自分のしたいことをして生きないとせっかく生まれてきたんだから損だよ!
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
でも俺はまだ中学生だから…あ、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
繋がったね
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
児童養護施設、親と離れて暮らす、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
そーゆーこと…なんか勧誘してるみたいだけど、
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
まぁ、限界になったら頼ってみるのもありだよ。
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
俺そろそろ帰らないと怒られちゃうから、またね~!
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
あ、うんまたなー
俺は帰りの電車の中でずっと考えていた。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(児童養護施設、親と離れて暮らす。親にとらわれずに好きなことができ、今の悩みを解決することができる…)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(俺は今、何をしたい?勉強?勉強は嫌いじゃないけど、もっと友達と話していろんなことに挑戦したい、勉強漬けの毎日なんてもう嫌…)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(俺も行っていいのかな、児童養護施設…に)
俺の中で答えは決まっていた…もうすでに莉犬に言われたときから
こうして家に帰って児童養護施設に相談した…児童養護施設の人たちはとても優しかった、親は自分の経験を子供に教えていたと言っていたが、
莉犬の押し付けっていう言葉を聞いてからじゃ本当にそうにしか聞こえなかった…ただの押し付けに従う必要なんてない、
俺は莉犬に救われた、莉犬の、親の押し付けに従う必要なんてない、という言葉と、親の言いなりより自分のしたいことをすればいいという言葉は俺に一歩踏み出す勇気をくれた。
それから俺は児童養護施設に引き取られた。
-じぇるくんの過去編end
涙菜
涙菜
めっちゃ長くなってすみません
涙菜
涙菜
約3000字です。
涙菜
涙菜
一番長くなりましたね…今のところ
涙菜
涙菜
次回は今回にも出てきたすとぷりメンバーの過去編です

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