第3話

すとぷり、なーくんの過去編
1,130
2021/07/01 13:11
紫月 七守 しづき    ななもりの過去編(中学1年生)
いつもどおりの日常、だった…
お母さん
なーくん。私達は買い物に行くけどどうする?
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
うーん、俺は勉強しないとだから家で留守番しとくよ!
お父さん
なーくんは、偉いな。
お母さん
わかったわ。なにかデザートでもお土産に買ってくるわね
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ほんと!やったー
お母さん
楽しみにしててね
お父さん
それじゃあ行ってくるよ。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
うん!いってらっしゃ~い
あの悲劇が起こるまでは…
その悲劇は一瞬でいつもどおりの日常を消していった
プルルルル、プルルルル
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
家の電話?どうしたんだろう…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
《もしもし、紫月です》
《》は電話で話してることです
???
《紫月七守さんですか?》
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
《はい、そうですけど…》
???
《こちら○○総合病院です。紫月さんのお母さんとお父さんが事故にあって…今すぐこちらの病院までこれますか?》
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
《…!!わかり、ました》
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
え…うそ、でしょ。いつもどおり買い物に行ってた、はずなのに…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
は、はやく、行かないと…
○○病院
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
えっと、紫月七守です…
医師
紫月さんですね。こちらへ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
は、はい
医師
お父さんとお母さんはこちらにいてます。ですがその前に話を聞いてほしいのですが…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
わかりました。
医師
では、こちらへ
診察室
医師
お父さんとお母さんの容体ですが、はっきり言って危険な状態です。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
っ!!
医師
ほぼ助からないでしょう。事故により脳の大部分が損傷し、奇跡的に助かったとしても後遺症が残ると思われます。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
そう、ですか…
医師
お話は以上です。病室に行ってあげてください。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
わかりました…
病室
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…お父さん、お母さん
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
どうして事故にあったの?
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
いつもどおりの日々だと思ってたのに…グスッそんなの…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
いきなり事故にあって…勝手に死ぬのはやめてよ…グスッ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ねぇ、お母さんたちが死んじゃったら…俺はどうなるの?グスッ、俺を一人にしないで…
お母さん
な、くん…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
お母さん‼
お母さん
ごめ、んね?
俺の中で、何かが切れた音がした、プツンと、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
やめて!やめてよ!謝らないで…俺にはまだお母さんたちが必要なの…
お父さん
ななもり、なら…きっと、大丈夫、だと…信じてる……から、、、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
お父さんも…俺を一人にしないでよっ!グスッ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ねぇ、なんで…二人で先に行っちゃうの…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
グスッ…グスッ、俺を一人にするの…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ぅわーーーーーん、やだ、やだよ…俺はこれからどうすればいいの…
俺は泣いた…何時間も何時間も…わからなくなるまで泣いた…それほど家族のことが大好きで大切だったんだと自覚した…でも自覚しても、あの日常はもう戻ってこなくて…どれだけ願ってもそれは意味のないことで、、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
グスッ、グスッねぇ、答えてよ…いつもみたいに俺を抱きしめて…怒って、笑って、たくさん、グスッたく、さん、話をしたいよ…!
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
ねぇ…こんなお別れ嫌だよ…ねぇ、もっともっと話したいこと…たくさんあったのに…先に行かないで!
事故死…死因は脳の大部分が傷ついたから…事故が起こった理由は子供が勢いよく飛び出してきて…それを避けるためハンドルを切った先には大きなコンクリートの壁があった…そこに衝突し、運が悪く脳の方に傷がいったかららしい…
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
お父さん、お母さん、二人は何も悪くないよね…
それからというもの俺の生活は一変した…
学校にも行かず、食事はほぼ何も取らない…そんな生活が続き、俺はやせ細っていった
そんなある日の夜中
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
はぁ、もう疲れたな…
真夜中になんのあてもなくそこらへんをフラフラとしていた
そんなとき
???
きみ、ここで何をしているの?
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
おれ、ですか?
???
そうだよ。
警察官
私は警察官だ
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
警察官が俺にどうかしたんですか…
警察官
いや君、時間はもう22:00だぞ?子供は21:00以降は夜間徘徊でしてはいけないことになっているんだ。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
そうですか…
警察官
そうですか…じゃなくて親に電話するから、名前と親の電話番号を教えて
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
親…親は少し前に…事故で亡くなりました…
警察官
そうか…なら警察署まで一緒に来てもらう
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
…わかりました
そうして、俺は警察署についていき、児童相談所と相談をし児童養護施設に行くこととなった。俺は極度の栄養失調で、小学生6年生の身長150cmで、体重は28kgだったらしい
ねぇ…お母さん、お父さんこんなになってしまった俺でもずっと見守ってくれてますか?まだ、我が子だと思ってくれていますか?
お母さん
もちろんだよ。
お父さん
どんな姿になってもななもり。は俺らの大切な家族だ。
そんな、優しい声が聞こえた気がして、涙が出そうになった
-ななもり。の過去編end-
涙菜
涙菜
次回はリーダーの相方の過去編です
涙菜
涙菜
お楽しみに。

プリ小説オーディオドラマ