第12話

児童養護施設での出会い(後編1)
891
2021/07/30 23:20
【七守視点】
さとみくんがやってきてから、2週間が経った頃…
9月に入り少しずつ空気が冷たくなってきた
そんなとき新しい子が来た
施設の人
自己紹介してくれる?
???
はい…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城あかぎ莉犬りいぬです…よろしく…小6です
帽子を深く被って顔は全然見えなかった
施設の人
グループの紫月さん、青凪さん、橙星さん、桃李さん、だから仲良くしてね。
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
…はい
施設の人が行ったあと
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ねぇ、じぇるくん…だよね?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
、莉犬やでな?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
そうだよ!じぇるくん!
じぇるくんと、莉犬くんは知り合いらしい、俺ら3人は話についていけなかった
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
〜。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
〜。
なにか喋ってるらしい
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
なぁなぁ、
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
どうしたのジェルくん
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ちょっと莉犬と二人で話してきてええか?
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
うん。もちろん。いってらっしゃい
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ありがと。
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ほな莉犬行くか
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
うん。
桃李 里海(とうり さとみ)
桃李 里海(とうり さとみ)
話についていけね〜
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
それな。
紫月 七守(しづき ななもり)
紫月 七守(しづき ななもり)
仕方ないよ。二人は知り合いなんだし
正直、とても羨ましかった
【琥龍視点】
莉犬くんという子がきた。顔はよく見えなかった。
少し口元が見えるくらい
その子はジェルくんと知り合いらしく、二人で話していた
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
青凪 琥龍(あおなぎ ころん)
(仲良さそうだな…)
僕も、莉犬くんと仲良くなれるだろうか…
【里海視点】
莉犬っていう子は最後まで顔は見えなかった
帽子を深く被って俯いてたらだ。
莉犬くんはジェルくんにあった途端とても驚いていて嬉しそうだった
それはジェルくんも同じだった
桃李 里海(とうり さとみ)
桃李 里海(とうり さとみ)
(俺もあんなふうになりたいな…)
【じぇる視点】
はじめは顔の見えない子でどんな子か気になっていた。
声は莉犬に似てたしもしかしたらって思った
施設の人が行ってから
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ねぇ、じぇるくん…だよね?
そう言われて、予想は確信に変わり
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
、莉犬やでな?
そう言うとぱっと顔を明るくさせた莉犬は涙を浮かべて喜んでくれた
俺も嬉しかった
でも、莉犬は二人で話したいらしく耳元で
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
じぇるくん、じぇるくん…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
どしたん?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
二人で、話せないかな?
そう言ってきた
俺はなーくんに聞いて二人で屋上のドア前のところに行った
【莉犬視点】
これは正直怖かった、同じように理由を抱えて来ているのは分かっているけど
この犬耳とオッドアイのせいでいじめられないか心配だった
俺はできるだけ帽子を深くかぶって、下を向いて向かった
施設の人
自己紹介してくれる?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
はい…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城あかぎ莉犬りいぬです…よろしく…小6です
自己紹介しながらチラッと俺は前を向いてみた
そこに居たのは紛れもなく俺が探していた人物でとても嬉しくなった
俺は施設の人が行ってから
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ねぇ、じぇるくん…だよね?
そう問いかけると
じぇるくんは目を見開き
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
、莉犬やでな?
そう言ってきた
俺はやっと一番会いたい人に会えてとても嬉しくて涙を流した
もっと話したいと思った、じぇるくんと、隠してない俺で
でもそのためには二人になる必要があった
ジェルくんに相談してみたところ
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
なーくんに聞いてくるな
そう言ってきた。
なーくんという人はあの紫色の髪の毛の人らしい
そういやここには色々な髪の人がいる
紫、ピンク、青、あの人たちは友達?なのだろうか…仲良くしていた…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ほな、行こか
俺はうなずいてじぇるくんについていった
屋上のドアの前らしいところにつくと
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
莉犬!会いたかったで…
じぇるくんは涙を流してくれた…俺のために…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
…うん!俺も…じぇるくんにずっと会いたかった!
そうして二人で数分間抱きしめあった
【じぇる視点】
俺はこらえきれずに涙を流して莉犬に抱きついた
莉犬も抱きついてくれて、本当に嬉しかった
少しして俺は
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
莉犬、あのときはほんとありがとやで…あのとき莉犬がいなかったら俺はまだ勉強漬けで、壊れていたと思う…だから、本当にありがとう。
俺はあのとき言えなかったお礼をいま言った
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ううん、俺もじぇるくんに言ったから勇気が出たんだ!本当は俺ここに電話するか迷ってたから…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
そっか…なぁ莉犬、俺に犬耳を見せてや
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
え?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
だめ、か?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
いいけど…
莉犬は多分あの犬耳があったから、ここに来たとき帽子を深くかぶっていたんだと思った
でも、俺は莉犬を受け入れてると伝えたかった、犬耳が生えていようが、オッドアイだろうが、命の恩人なのは変わらないし、気持ち悪いとも、思わないから
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ん…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
触ってもいいか?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
いいよ。
フワフワと触る、とても柔らかくてとても気持ちよかった
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
気持ちいなぁ…ありがと!
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
じぇるくん!
莉犬は俺に抱きついてきた
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
どないしたん?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
グスッ、グスッ、、、
泣いてるんだと察して俺は頭を優しく撫でた
莉犬は今までこらえてきたものを出すように泣いた
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
(莉犬、よく今まで頑張ったなぁ…)
素直にそう思った
【莉犬視点】
少ししてジェルくんが
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
莉犬、あのときはほんとありがとやで…あのとき莉犬がいなかったら俺はまだ勉強漬けで、壊れていたと思う
そう言ってきた。こんな俺でもジェルくんの役に立てたんだと思うと嬉しかった
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ううん、俺もじぇるくんに言ったから勇気が出たんだ!本当は俺ここに電話するか迷ってたから…
じぇるくんになら本音を言っても大丈夫だと思った
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
そっか…なぁ莉犬、俺に犬耳を見せてや
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
え?
そう言われてとてもびっくりした、そして突拍子のない声を出してしまった
俺はあの犬耳のせいで、いじめられてきたのに、じぇるくんの声色と表情からは、そんなものは全然感じられなかった
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
だめ、か?
正直不安だけど、じぇるくんになら大丈夫だと思った
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
いいけど…
俺は恐る恐る帽子を脱いでみた
そしたら、またじぇるくんは意外なことを言い出した
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
触ってもいいか?
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
いいよ。
じぇくんが、優しくフワフワと触ってくれる、
痛くなくて、優しくて温かいじぇるくんの手に瞳が潤む
俺は今日で何回泣くんだろう…
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
気持ちいなぁ…ありがと!
じぇるくんは満面の笑みで答えてくれて、堪えきれなくて、泣いてる姿が恥ずかしくてじぇるくんの胸に顔を埋めた
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
グスッ、グスッ
またじぇるくんは優しく撫でてくれる
こんなに優しい人っているんだな…
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
…じぇるくん、ありがとね、
そうこうしてる内に時間は結構経っていたみたいで
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
なぁ莉犬、そろそろ戻ろか
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
うん。ありがと!
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ねぇ…帽子、被ってていいかな?
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ええよ。
今のじぇるくんの顔はとても自然体で、素のじぇるくんなんだと思った。あの頃のような顔じゃない、
【じぇる視点】
ここらへんは時計とかなく、窓から入る日光で時間が結構経っていることがわかった
そろそろ戻らないと、夕飯の時間だし
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
なぁ莉犬、そろそろ戻ろか
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
うん。ありがと!
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
赤城 莉犬(あかぎ りいぬ)
ねぇ…帽子被ってていいかな?
まだ不安なんだろう、それはそうだ、周りは知らない人ばかりなのだから
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
橙星 じぇる(あかせ じぇる)
ええよ。
莉犬の不安は少しは消えただろうか、でも、再開したときから莉犬の表情は少し明るくなっていた
涙菜
涙菜
はい、本当はるぅとくんのもする予定だったんですが、流石に長くなりすぎてしまいました
涙菜
涙菜
多分るぅとくんのも、長くなるんですよね。
涙菜
涙菜
ってことで後編も2つに分けます
涙菜
涙菜
やはり誰かとの繋がりがあると長くなりますね。
涙菜
涙菜
あ、少し雑談を
涙菜
涙菜
夏休みの宿題の大部分が終わりホットしています。
涙菜
涙菜
まじで、毎日2:00前後まで起きて宿題しててよかったと思ってます
涙菜
涙菜
あと、明日ひきフェスなんですけど…
涙菜
涙菜
チケットの引き変え忘れてる\(^o^)/
涙菜
涙菜
昨日の14:00からなんですけど〜!!!
涙菜
涙菜
忘れてたよ!やばいよ!まぁ、今日行きますww
涙菜
涙菜
ってことで、締め方おかしいですが!
涙菜
涙菜
またね〜
涙菜
涙菜
なんで、ひきフェス前日まで塾が6時間半あるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
すとぷり
すとぷり
落ち着け
AtR
AtR
落ち着け
涙菜
涙菜
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